■たわごとですかーっ!!■



▼02/02/09【大人と子供の境界】

最近のこの世の中、次第に大人と子供の境界がなくなってきているのではないか。
大人が子供と一緒にテレビゲームをやったり、子供が大人にまじっ てマージャンをやったり、競馬なんて言ったら、小学生が血統がどうの展開がどうのとか言って玄人はだしの予想をしてたりする始末である。
なにしろそんな時代なのである。
まあ、このようなことは、これだけマスメディアが普及した社会なのだから、 しょうがないと言えばしょうがないことなのかも知れない。
しかしだ。こういった世の中にあっても、大人としてけっしてやってはいけ ない最低限のことはあるのではないか。例えば、これはちょっとまずい。

「小さい自転車に乗る大人」

小さいよ、小さい。なにしろ乗ってる自転車が妙に小さいのだ。
大の大人がちっこい自転車に乗っている光景を想像してみて欲しい。 見ていてなにか釈然としないし情けないことこの上ない。こんなことを白昼堂々と町中でやられてはたまらないじゃないか。
ダメ押しにスーツなんか着てたりしたら一体どう対処したらいいと言うんだ。皆、気が動転してしまい、そのあげく口を揃えてこう言うだろう。
「イッツ ア スモール」
もっともな意見である。
まだある。

「ズボンの裾が片方だけまくれ上がっている。」

なんてことだ。
両方裾をまくっているのならまだ許せる。なぜなら、これから何かをするの であろうという意気込みを感じるからである。
しかし、片方だけってことはないじゃないか。
片方だけ裾をまくっているなんてのは、オレの記憶ではどこを捜したってハックルベリーくらいしかいないのじゃないか。
いい年して、ハックルベリー・フィンを気取ってどうすると言うのだ。 かと言って、トムソーヤーを勧めているわけではない。勘違いしないで欲しい。
これもまたスーツ姿だとしたらどうだ。オレは思わず「いい加減にしろ」とひとこと怒鳴るなり、お尻をかきむしることだろう。
そのくらい情けないことなのだ。
なにしろ大人としての自覚を持てと言いたいし、大人の子供に対する最 低限の威厳は保てと言いたい。
疲れたよ、疲れた。フッと溜息をつき、ふと我をかえりみる。
ズボンの後ろポケットがビロ〜ンと出ちゃってます。
大人と子供の境界はかくも難しいものなのか。


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