■たわごとですかーっ!!■



▼02/01/26【都市伝説】

都市伝説を知っているだろうか。
この世にあって、あたかも実在するかのように大勢の人に伝わるオカルト的 なうわさ話のことである。 このような類のものは考えて見ればいまに始まったことではない、昔からあったのではないか。オレがガキの頃にもそれは確かにあった。例えばこんなうわさ話があった。
学校の裏の林の中に神社があった。そこには小さな祠(ほこら)があったのだが、隙間 を覗くとなにやら白くて球状の物体が見える。
オレはそこへ遊びに行っては恐る恐る覗いていたのであるが、 噂では、なんとそれは怪獣の卵らしく、それが数年後生まれでてくるというのだ。これは大変なことである。そんなものが生まれ出てきたりなんかしたら町は一瞬にして破壊しつくされてしまうだろう。なんという恐ろしさだろうか。
いまのこのオレにいったい何が出来ると言うのだ。考えれば考えほど悩みは 尽きなかった。
世間はウルトラマンの見過ぎであった。

まだある。
前歯のない人をやけに見掛けるようになった時期があった。
どうやらそれは、ある共通のことが原因となっているというのだ。そのあることとは、どうも食べ物であるらしいことは分かった。その食べ物を口にすると、なんらかの作用でなんと歯が折れてしまうらしいのだ。この堅い歯をも折ってしまう食べ物、ちょっと想像しただけでもそれが何かもの凄いものであることはなんとなくわかる。これはいったいどのようなものなのか。
そして、ついにそれが何であるのか、判明したのである。
その恐ろしい食べ物とは、、、

「ヤキソバ」

近所のS商店のヤキソバであった。
せんべいを食べて歯が折れちまったとか、氷をガリガリかじってたら、つい 歯が折れちまった、というのならまだ許せる。
しかしよりによって歯を折っちまう食べ物が、ヤキソバってことはないじゃないか。
なにしろヤキソバ食べて歯が折れるのだから普通じゃない。まさに史上最強のヤキソバと言えるのではないか。
しかしながら、口が裂けても「ヤキソバ食べて、歯が折れました」などと言うことは恥ずかしくて言えたもんじゃない。ここにその恐ろしさの一端があると言えよう。
言っちゃなんだが、どうだっていい「ど田舎伝説」である。


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