■たわごとですかーっ!!■



▼01/12/08【冬に恐怖の】

夏も終わり幽霊もすっかり店じまい。そして秋も深まり虫もすっかり店じまいだ。 おまけに世間も店じまいだらけ、こんな日本にだれがした。
おっと、のっけから話が反れた。
そう、いまは冬。まさに寒風吹きすさぶ冬なのだ。
この時期、さも恐ろしきものが生息しているのをご存じだろうか。
クマ?
違う、そんな山奥に住んじゃいない。しかもすでに冬眠してるんじゃないか。
コウモリ?
バカ言っちゃいけない。
確かに見た目は恐い。しかし、知っての通りその正体は黄金バットだ。
正義の味方じゃないか。おもっきり古いよ、あんた。
じゃあいったいなんなんだ。
フッ(なぜか含み笑い)もうこれしかないだろう。
「蚊」
そう、まさしく、蚊だ。
だって、そうだろう。先ほど説明したようにいまは冬。
なにせこの時期、蚊がいるなんて思うやつがどこにいるんだ。
すっかり油断しているこの時期、目の前に蚊が現れたとしよう。
その驚きと言ったら、
「かぁ?、ま、まさか、、、蚊なのか?おまえ、、、ウゲガゴ」
なんと、ウゲガゴだから始末に悪い。
これくらい驚いちゃうのだ。
まあ、驚くくらいならまだいい。
次ぎに来る恐怖、それは「いつ刺されるのか」と言う恐怖である。
これが車の運転中に発見してしまったのだからことは重大である。
いつ刺されるかも分からない。しかし如何ともし難い。その目に見えないものへの恐怖ときたら、頭に突きつけられたピストルがいつ打たれるかという恐怖とまるで似ている。
100歩ゆずって、その突きつけられたものがもしニンジンだったとしよう。
「それは野菜だよ」とたしなめるしかないじゃないか。
100歩はゆずり過ぎでした。
とにかくその存在を想像しただけでも身の毛もよだつのである。

不幸にも刺されてしまったとしよう。
それはまさに悲劇である。どう悲劇なのか。
ぽりぽり・・・
なにしろ足をぽりぽり掻いているのだ。
座っていても、歩いていても、なんと腕立て伏せをしていても、ズボンをまくり上げて、ぽりぽりしているのだ。
ぽりぽりはいけない。
考えても見たまえ。この仕草を見て、それが蚊のしわざだと誰が思うであろうか。 先ほどから散々ご説明しているようになにしろいまは冬だ(ひつこいよ)だとしたら世間のオレに対する評価は、、、
「風呂に入ってやがらないな人間」で向こう3年間は決定である。
たった1匹の蚊に3年である。このコストパフォーマンスには拍手を送りたい。
拍手している場合じゃないじゃないか。なにしろ信用まるつぶれなのである。
とにかく蚊に信用をつぶされる、その不甲斐なさを考えたらこれ以上の恐怖はないの だ。
もしかして、ひょっとしたら、
一番不甲斐ないのは、こんなことで恐れおののく自分なんじゃないか。
ごもっともです。


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