◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

/31:GT−Rに感心し、更にドラゴンズファンにも感心する /30:上がり続けるガソリン /29:秋山復帰戦を思いつつ、チョコを食べる /28:あれこれ思う休日 /27:亀田の会見とあてのない休日 /26:出る杭は /25:うなぎ屋にみかん /24:増殖し続ける /23:いちいち宣言する /22:クライマックスなのか /21:ラーメンを捜す /20:ポイントデー /19:恒例である /18:喫煙のまん延と亀田の今後 /17:カップラーメンに悔やむ /16:守られている /15:オレに取っては価値ある… /14:岐阜に建つシティタワー /13:乗り手を選ぶ /12:耐えるのみ /11:亀田、負ける /10:読書の秋 /9:買い換えるが良い /8:立ち寄る /7:屋島を歩く /6:西へ、更に西へ /5:何処へ /4:新車となる /3:雑談の効用 /2:チケットをさばく /1:燃えるコンピューター/

<2007年10月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(水)         60 100

〔GT−Rに感心し、更にドラゴンズファンに感心する〕

▼昨晩、ガイアの夜明けでニューGT−Rの特集を見た。
開発の1年間を追ったドキュメンタリーである。
スタッフのGT−Rに対するその並々ならぬ期待と情熱には感服させられた。
ついには、ニュルブリンクテストコースでポルシェ911の記録を破り、市販車としてはトップクラスの性能を持つに至ったのだ。
だがしかし、日本のどこで発揮するんだろうな、その高性能。
そんな身も蓋もない疑問は愚問だろう。
その秘めた性能こそが、GT−Rの価値なのだ。
それにしても、あのスタイルはどうなんだ。
まるで地球外生物だよ、あの風貌は。
なにしろ良い意味でも悪い意味でも、えぐいとしか言いようがないのではないか。
こんなのが近付いてきたら、子供なんか一目散に逃げてしまうに違いない。
こうなるともはやヒツジの皮を被った狼とは言えないだろう。
言ってみれば、鉄の皮を被った機械だ。
なんとなく、そのままなんじゃないの、それ。

▼女子社員のI田は、いまノリに乗っている。
大のドラゴンズファンだからだ。
ドラゴンズが勝ったあくる日は、駅のキオスクでスポーツ新聞を買い、会社で一心不乱に読んでいる始末だ。
そして、ドラゴンズの2勝1敗で迎えた今日、とうとう現地へ行ってしまった。
いてもたってもいられなかったんだろうな。
いったいI田をそこまでさせるものは何なんだ。
ドラゴンズは彼女にいったい何を与えていると言うのか。
夢か、それとも希望か。
理屈ではないのだろう。それが、真のファンと言うものなのだ。
そして今日、ドラゴンズが勝利し、いよいよ日本一へ王手となった。
明日のI田のますますの絶好調ぶりが、なんだか恐いのだった。


30(火) 120 100

〔上がり続けるガソリン〕

▼静岡県は引佐方面へ。
先日、決着が付かなかったためもう一度行ってきた。
果たして今回、決着が付いたかどうかは分からないが、取り合えずウナギはやめておいた。
関係ないけど。

▼またガソリンが値上がりするらしい。
このままだと、レギュラーで150円超えは間違いないだろう。因みにオレの愛車スカイラインHCR32は、ハイオク仕様となっており、したがって更に10円以上高いこととなり、リッター160円なんて言ったら満タンでほぼ1万円だ。これじゃ、おいそれと北海道になんか帰れないじゃないか。
なにしろ、リッター160円だ。
分かりやすく言えば、コントレックスとほぼ同等である。
果たして、コントレックス1リッターで、オレは10キロ走れるだろうか。
無理だよ。
そもそも、お腹ちゃぽちゃぽだし。
そう言う観点から言えば、安いんじゃないの、ガソリン。
そんなことで安心するな。
いったいこの先、どうなってしまうのだろう。世界の石油埋蔵量も限界に来てるらしいしな。リッター100円だった頃が、まるで夢のようである。
ともあれ、まだまだ石油に翻弄される世の中なのだった。


29(月)         60 100

〔秋山復帰戦を思いつつ、チョコを食べる〕

▼そんなわけで昨日の続きだが、HIRO’sの秋山復帰戦を見たのだった。
相手は相当手強いデニス・カーンであり、勝つのはかなり厳しいだろうと思われた。
現に序盤のカーンのプレッシャーは、秋山が沈むのも時間の問題と思われるほどのものがあった。しかし、秋山は勝ってしまったのである。しかも、文句の付けようがない、失神KOである。フィニッシュはアッパーであった。
よもや、グローブに何かを仕込むなどと言うようなことはないと思うが、ともあれ、これで事実上の完全復活と言うことになり、大晦日のダイナマイト出場は決定だろう。
相手は、吉田秀彦が有力視されていると言う。オレ的には、まだまだもっと試練を与えても良いと思うのだが、これで主催者側はホッと一息と言ったところだろう。
ほかにいないからな、ヒーローたる日本人が。

▼最近ちょっと食い過ぎだなと反省しているのは、チョコレートだ。
無意識のうちに買ってしまっており、知らぬ間に冷蔵庫はさまざまなチョコレートで一杯なのだ。
昨日などは、外で食べようと持ち出し、うっかり車の中に置きっぱなしだったものだから、気付いた時には、その暑さでチョコボールが、チョコビョールと言う何か得体の知れない物質になっていました。
こうしてオレは、完全に液状化したチョコを目撃し、なんとも寂しい思いをしたのだった。
なにしろ、このままのペースで食べ続ければ、いつ鼻血が出てもおかしくない事態となることだろう。
チョコを食べて、鼻血を出す。
これが、本来のチョコの食べ方である。
しかし、けっして真似をしないでください。血の気の多いオレだからこそ出来得ることなのである。
その分、献血したらどうなんだ。
そんな非難をオレは甘んじて受けます。


28(日) 120 100

〔あれこれ思う休日〕

▼故郷のある北海道は美唄で火事。そのニュースを見たのは昨晩であった。
めったに全国区のニュースになど登場しないので非常に驚いた。最近記憶にあるところでは、熊が出たと言うニュースくらいである。
全焼した建物はいまは百均の店になっていたようだが、オレの記憶にあるのは服屋である。果たしてあの頃と同じ建物だったのだろうか。
だとすれば、かなり老朽化が進んでいたはずである。
なんでもすぐに新しく変貌してしまうのは寂しい気もするが、そうとも言っていられない問題がその根底にあるのだ。

▼起きたらすでに11時だった。
すでに無駄な休日の予感である。
取り合えず、出掛けた。
近所のダイエーへ行ったが、何も買わずに出てきた。
薬局へ日常雑貨品を調達に。今日は、ポイント2倍デーでも何でもなかったため、至極空いていた。

本屋で西風のエンスーマンガ、GT romanを見つけ、うれしがる。
もともと大好きなマンガであったのだが、数年前、ぱったりと新刊が出なくなり、惜しまれつつも終了したのかと思っていたが、装いも新たに新作が出たのだった。
新作と言ってもいままでと少々趣向を異にしており、本のサイズは雑誌サイズである。その内容はマンガと言うよりも、西風の趣味をあしらった本であり、マンガの合間に、登場する名車の解説が写真入りで挿入されていたり、短編小説やらお勧め宿の紹介などあったりする、そんな本である。
「西風GTroman STRADALE」の”2”は、12月に出るらしい。楽しみである。

▼昨日、喫茶店で多くの時間を割いて検討した天皇賞は結局惨敗。メイショウサムソンはやはり日本最強馬であった。それを信じられなかったオレがバカであった。
毎週毎週バカ、つまり、ウイークリーバカである。

▼今日の楽しみは、これからまだある。
格闘技、HIRO’Sである。
しかしながら、何なんだ。放送開始が0時30分ってのは。
土曜日ならまだしも、日曜のこの時間はちょっときついぞ。
これもまた、恣意的なものが感じられるのだ。
それは、あのヌルヌル事件でしばらく出場停止を食らっていた秋山の復帰戦であると言うことだ。
すっかりヒールとなってしまった秋山のイメージを考慮して、意図的にゴールデンから外したのではなかろうか。
少しずつ、人気と実績を復活させていきたい。そんな思惑が感じられるのだ。
ともあれ、そんな斜めな見方をするようになってしまった自分が何だかイヤなのだった。


27(土)         60 100

〔亀田の会見とあてのない休日〕

▼昨日行われた亀田興毅の記者会見の反響の大きさは予想した通りであり、長時間もの間、容赦のないレポーターの尋問に良くぞ耐え抜いたと賞賛の声まで上がっている。
逆に、あれはやり過ぎではないかと、レポーターの方が非難を浴びている始末だ。
穿った見方をすれば、それもまた亀田側の逆手を取った作戦と言うことも言えるのだろうが、今更そんなことをあれこれ詮索しても始まらない。ここは、素直に今後の新生亀田に期待しようと思う。
なんにせよ、これで、次の復帰試合も高視聴率間違いなしだ。まだまだ亀田ストーリーは続く。

▼昨日に引き続き雨。
どこかの紅葉でも見に行こうかと思ったが、これではダメである。
何処へ行くあてもなくなってしまったので、取り立てて意味もなく東急ハンズへ行き、何か面白いものはないかとブラブラ見て廻ったり、近所のデパートの北海道展へ行って、いつもの寿司屋で好物のウニイクラ丼を食べたりして過ごした。

明日は天皇賞である。
このところまったく的中と言う美酒から見放されている。資金的にまずいことになってきた。そろそろなんとかせねばなるまい。
夜はコメダ珈琲で腰を落ち着け、競馬新聞と睨めっこし、じっくりと明日の検討を行なったのだった。
いくら時間掛けても無駄なんだけどな。
何を言ってるんだ。オレは、その無駄が好きなのだ。
単なる強がりにしか聞こえない。


26(金) 120 100

〔出る杭は〕

▼昨日とは打って変わって朝から一日雨である。
昨日の爽快な気分が台無しだ。
そんなだから、今日の昼食はコンビニだった。小牧の場末のコンビニだ。
いったいどんなところにあるんだよ、そのコンビニ。
なにしろ昨日のウナギとはえらい落ちぶれようである。
きっと、そうやってバランスは保たれているのだろうな。
出る杭は打たれると言う奴か。
ウナギごときで打たれちゃかなわないな。
しかし、人間、出るときは出なきゃならないだろう。
つまり、出る杭は、打たれて飛び出て、ジャジャジャジャーン!だ。
じゃなきゃ、ちっとも進歩がないじゃないか。
話が微妙にずれているのはご愛敬である。
えへへ…


25(木)         60 100

〔うなぎ屋にみかん〕

▼東名高速、三ヶ日インターを降り、浜名湖を横目に見ながら、静岡県は引佐方面へ。
非常に暖かく、気分も壮快な秋晴れである。
そんな気分なんだし、ここは浜名湖なんだから、ウナギを食べるしかないじゃないか。
その辺の気合いの入れ具合がいまいち分からない。
適当な店に入った。小さな店である。
メニューを見ると、うな重の大と中と小がある。
松竹梅ならともかく、この店は、大中小である。
いったい何が大中小なんだ。器なのか、それともウナギなのか。
まさか、店員の大きさではあるまい。
注文に応じて、うな重を運んでくるおばちゃんだ。
だがしかし、おばちゃんが小さかったり大きかったりするのは、何かしらイヤだなあ。
頼んだもの、もろ分かりだし。

無難なところで、オレは中を注文した。
見たところ何の変哲もない、うな重が出てきた。
ウナギは焼くタイプであり、程良く焦げ目が付いていて、なかなか香ばしく、味もまあまあであった。

満足げに店を出ると、ミカンが置いてあった。
この辺はミカンの産地でもあるのだった。
1袋に20個くらい入っているが、値段を見ると500円だった。
それが高いのか安いのか分からないが、1個当たりに換算すれば25円である。
安い。
思わずオレは声を上げた。
なぜ、うなぎ屋にみかんなのか、その辺は触れないでおこう。
1個食べたらなかなか旨かったので、会社へお土産に買っていった。
そんな浜名湖での、うららかなひとときであった。
仕事で行ったんだけど。


24(水) 

〔増殖し続ける〕

▼何年か振りに、江南市方面へ行く。
名古屋から行くには高速道路もなく、かなり不便なところではある。
それでも、新しい道路が出来ていてそこそこ便利になっていたし、特筆すべきは、ここにもヤマダ電気が、どーんと鎮座していたことだ。
ご多分に漏れずと言う奴である。
そう言えば、北海道の実家近くにまで出来ていたのには驚いたけどな。
せっかくなのでちょっと寄って、ポイントカードをスロットに差し込んできた。
いまだかつて、絵が揃ったことなどないし、揃った人を見たこともない、なんとも頑固なスロットだ。
いったい何回に一回の割合で当たりが出るのだろう。本当に当たることなどあるのだろうか。まさに、ミステリーだし、怪しいぞ、なんだか。
その辺を是非とも関係者に問いつめたいものだ。
それでも、ヤマダ電気は常に増殖し続けている。
暇さえあれば行く、オレのような奴がいるからなのか。

▼夕方頃から急激に疲れが出る。
ここ数年、風邪など引いていないオレだが、ここへ来て、1年の疲れが出たか。
1年計画かよ。やけに長いスパンだな、おい。
まだ、2ヶ月ちょっとあるし。 考えてみれば、そろそろ満月なのだった。
関係ないけど。


23(火) 120 100

〔いちいち宣言する〕

▼逐一、宣言してから行動するのは、I藤である。
一見、まめな様にも思えるが、そんなたいしたことじゃない。
宣言すると言っても、別段、仕事上のことではなく、すべからく日常的なことであり、I藤はまるでそれを周囲に宣言するかの様にこう言ってから行動に移すのだ。
「あ〜、おしっこしたい」
ああ、したいんだろうな、確かにその気持ちは良く分かるよ。だがしかし、トイレに行くたんびに、「あ〜、おしっこしたい」ってことはないじゃないか。
いちいち報告しないでよ、と文句を言う、隣の席の女子社員I田の身にもなってみろ。
I田を見れば半ば困り顔だし、はっきり言えば、呆れ顔だ。
じゃあ、聞かなきゃいいじゃん、とI藤は言うが、それだけはっきり声に出せば、イヤでもまるぎこえだよ、そりゃ。
この様に、つくづく分かりやすい男なのである。
このところI藤ネタが多くて、少々気が引ける今日この頃なのだった。


22(月)         60 100

〔クライマックスなのか〕

▼会社近くの商店街へ昼を食べに行く。
なんだかいつもと雰囲気が違う。
中日ドラゴンズ一色なのだ。
アーケードの屋根からは多くの垂れ幕や提灯が下がり、商店街中を大音響でドラゴンズの応援歌が鳴り響いているのである。
中日は、リーグ優勝は逃したものの、クライマックスシリーズを無敗で勝ち上がり、週末からいよいよ日本一をかけ、日本ハムと対戦なのである。
日本ハムの場合、リーグ優勝をしているわけだから、もしこの日本シリーズを逃したとしても、リーグ優勝チームとして、なんとか面目は保てるだろう。
しかし、中日の場合はそうはいかない。ここで勝たなければ何の意味もないのである。
だってそうだろう。もし負ければ、いったいどんな称号が付くと言うのか。
せいぜいこんなところである。
日本シリーズに出たチーム。
そのままだが致し方あるまい。
そして更に罪なのは、中日が負けることにより、巨人の価値をとことん下げてしまうと言う事実である。リーグ優勝チームだって言うのにな。
そんなことを考えると、このシステムはかなりややこしいことになっているのではあるまいか。
さらに、リーグ優勝とはいったい何なのかと言う疑問も湧いてくるじゃないか。
なにしろ、上位チームのアドバンテージが、ホームグランドとか言うくらいでは済まされない、そんな気がしてしょうがないのだ。
因みにオレの立場から言うと、どっちが勝っても問題ないよ。


21(日) 120 100

〔ラーメンを捜す〕

▼大のお気に入りのラーメン屋へ行ったら焼き肉屋になっており、愕然としたのが数週間前。
その店が他にもないか捜すが、なかなか見つからなかった。
それでも、やっと一軒見つけ、店の前に車を停め意気揚々と扉を押した。しかし、期待は見事に裏切られた。なんと鍵が掛かっているではないか。日曜の午後2時くらいに準備中ってことはないだろう。
と言うことは、こう言うことが考えられるのではないか。
つぶれた。
はっきり言ってしまって申し訳ないが、それしか考えられないだろう。
だがしかし、原因が、味でないことは確かだ。
チャーシューなんて言ったらこれ以上ないくらいに柔らかいし、麺も程良いこしがある。その中でもオレは、こってり醤油が大のお気に入りだったのだ。
それなのに、潰れてしまった。
いったい何があったと言うのだろう。
商売とは、かくも厳しいものなのだな。
ともあれ、早急にそれに匹敵するラーメンを発見せねばなるまい。


20(土)         60 100

〔ポイントデー〕

▼薬局へ雑貨品を買いに行ったら、もの凄い人。
どうやら今日はポイント2倍デーと言うお得なDAYらしい。
レジも長蛇の列となっており、陳列棚まで押し寄せるほどの客の列で、買い物も容易ではない。それくらい凄いのである。
果たして、2倍でこうなら、3倍なんかにしたら、いったいどんな事態が待ち受けているのだろうか。
見たところ、2倍ポイントで優に普段の2倍以上の客は入っているようだ。
3倍ポイントともなれば、殺気だった人の群れで、半ば暴動状態になるのではなかろうか。
そんな中、どこからともなく、人々は腕を振り上げ、こう叫び始めるのだ。
「さんばーい さんばーい ばんざーい!」
いったいどうなっているんだ、この店は。
そんなこと考えると、きっとできないだろうな、3倍なんてそんな恐いこと。
それよりも、オレの希望はただ、さっさと買い物を済ませたいだけなのだ。

▼なばなの里へ行ってきた。
少しは気も休まるだろうと思ってだ。
ダリアコスモス祭りと言うのをやっており、祭りなだけに、一面ダリアとコスモスで満開だった。
ダリアなどは、あまりにも種類がありすぎて、これはダリアではないと言われても分からないほどだ。
もともと分からないだろうけどな。
そんな何十種類もの中から、「必勝」と言うダリアを見つけた。
それの何が必勝なのか良く分からないが、ジッと見つめると、必勝な気分になるから不思議だ。
オレは、その花に向かって祈った。
明日の菊花賞の勝利を願って。
ついに花だのみかよ。


19(金) 

〔恒例である〕

▼一日中雨。一気に秋らしい涼しさとなる。
あの夏が、まるで遠い昔のように思えるほど涼しい一日だった。
あの灼熱地獄にしばらくあえなくなると思うと、なんだか妙に寂しく感じるのは、オレがバカだからだ。
夜は早々に仕事を切り上げる。
そんなことはめったにないことだが、それでも一二ヶ月に一度はある。
なぜなら恒例の会があるからだ。
会と言っても、ただ集まって飯を食うだけだし、隊員は3名だ。
戦争にでも行くのかよ。
戦争に行くにはなんとも心許ないメンバーだが、そんな意味不明なメンバーで、4時間もお好み焼きはないじゃないか。
しかしながら、その大半はお好み焼きではなく、話し合いである。
積もった話を一気に吐き出す、そんな話し合いである。
きっぱり言えば、次の会にその話し合いの続きをやる保証はどこにもない。
それほど、取り留めのない会なのである。
お好み焼きと来たら、次は鍋だ。
唯一決まったのは、それだけなのだった。


18(木) 120 100

〔喫煙まん延、そして亀田の今後〕

▼いつもはいないはずの、喫煙コーナーにI瀬が座っている。
通常吸わないはずのI瀬がタバコを吸っているのである。
I瀬は言う。
「今月は普通に吸おう」
何が普通なのか良く分からないが、きっぱりそう言い切った。
そして、さらに見慣れない喫煙姿を目撃した。
巨漢なのでイヤでも目撃してしまうYである。
ついにおまえもか。
一日に3本ですよ。と言うが、今日買ったと言うタバコの箱を覗いたら、すでに8本も減っているじゃないか。
何が彼らをそうさせたのだろう。
考えれることはただひとつ。
何かの力を借りて、気を鎮めたい。
それに尽きるのだろう。
しかし、タバコにどうしてそんな力が作用するのか、オレには皆目見当が付かない。
オレに取ってタバコは、ただ時間を浪費するものとしか思えないのだ。

▼亀田大毅選手の話題が相変わらず賑やかである。
結局、内藤選手に謝罪したらしいが、ライセンス停止1年の処分が変更されることはないだろう。
ともあれ、これからと言う選手に1年はとてつもなく長い。
となれば、他の道に進むと言うことも十分考えられる。
他の道と言っても、いまさらペンキ屋さんとか、床屋さんとか言うわけにもいかないだろう。やはり、進むべきは格闘家の道しかないのである。
そこで考えられるのはこれしかない。
K−1転向。
ややもすれば、すでにオファーの準備を進めているのではないか。
きっと、沈静化するのを見計らって、谷川プロデューサーが動き始めるだろう。
問題は、そこまで軽い階級がまだK−1にないことだ。
亀田獲得発表以前に、軽量級の大会開催が発表されれば、それは亀田のための舞台に他ならない。
だが、亀田のK−1転向は、ますますあらぬ方向へ行ってしまいそうな、そんな予感がするのだった。


17(水)         60 100

〔カップラーメンに悔やむ〕

▼通常、カップラーメンなどは、別段説明書きを読まなくとも作れるものだろう。
基本的には熱湯を注ぐだけ、仮に多くても、袋が数種類ある程度である。
これほど簡単な料理もないだろう。
だがしかし、必ずしもそうではない事態がこのオレを待ち受けていたのである。
うかつにもオレは、カップラーメンの後入れスープを先に入れてしまったのだ。
なんてことをしてしまったんだ、オレとしたことが。
なにしろこれほど残念なことはない。
出来得ることなら、熱湯を入れる場面からやり直したい。オレは何度も悔やんだ。
果たして、後入れスープを先に入れてしまったとしたら、その後いったいどんな残念なことがあるのだろう。
そんなことを危惧しながら、鼻歌混じりで待つこと3分。
しかし、食べてみても、その違いが分からない。なぜなら、本来の後入れを食べていないからだ。
端的に言えば、要はそれほどのことなのだった。


16(火) 120 100

〔守られている〕

▼朝、会社から見下ろせる交差点で事故。
タクシーと乗用車の正面衝突である。2台ともフロントがかなりいってしまっている。
出社のために、ついさっき通った交差点である。
もし、もう少し遅かったら、あの車はオレだったかも知れない。
もっと自分の運の良さを実感しなければならないな。
ありがとう。コロポックルさん。
いったい誰にお礼を言ってるんだ、オレは。
しかし、きっと見えない何かに守られているのだろう。
それがたとえ、仮面ライダーぬらりひょんだとしても。
そんな仮面ライダーはまっぴらごめんだ。


15(月)         60 100

〔オレに取っては価値ある…〕

▼先日、ミニカー専門店へ行き、我が愛車はないものかと捜したがどうしてもない。
ガッカリしていると、思いも掛けないものを見つけた。
スティングレイである。
スティングレーと言ってもアメ車のあれではない。
原子力潜水艦のスティングレイである。
そんなものがあったのかと思うかも知れないが、それもそうだ。いまから何十年も前の、それも架空の潜水艦なのである。いわゆる、サンダーバードに代表される海外人形劇もののシリーズだ。
サンダーバードも好きだったが、それ以上にオレは、このスティングレイが大好きだった。大好きどころではない。熱狂的なファンであり、プラモデルも作ったし、絵だってそこら中に描いたものだ。
話は横道に反れるが、ほかにオレが好んで良く描いた絵と言えば、タイガーマスクやマッハ号などがある。どうでもいいけど。
なにしろ、できることなら乗ってみたいと、常々願っていたが、その夢はついに叶わなかったのである。当たり前だ。

そのスティングレイのミニチュアはかなり昔に作られたものらしく、そのためパッケージはへたっていたが、本体はダイキャスト製のしっかりしたものだ。
そこに貼られた値札を見て驚いた。
250円。
なんて、値段を付けるんだ。
まったく有り難いことこの上ないじゃないか。
きっと、店主は、これがまったく価値のないものだと思ったんだろうな。
オレに取っては、この値段の何十倍も価値のあるアイテムなのだ。

スティングレイ


14(日) 

〔岐阜に建つシティタワー〕

▼死にそうな夢を見たからだろうか、まるで死んだように寝ていた。目が覚めたのでホッとしたが、時計を見たら12時だった。それでも、一日あくびばかりしていた。
悪夢の寝過ぎは良くないな。
午後、眠気覚ましにと、愛車を飛ばし、岐阜へ足を向けた。
先日、高層ビルがオープンしたことを小耳に挟んだので行ってみた。
岐阜シティ・タワー43である。
廻りに、それほど高い建物がないため、それは異様に目立ってそびえていた。
名前が示すとおり、43階建ての複合タワーである。階数にしては高さ160mと、47階建ての名古屋ミッドランド・スクエアに比べ、80mも低い。そのほとんどの階が住居だからだろう。
中に入り、奥に進むと意外なほど狭い通路が続く。まるで、ビルの中に町並みがあるような雰囲気である。なかなかの趣だ。
せっかくなのでスカイラウンジへ上ることにした。どうやら無料らしい。
案の定、行列となっていたが、それでも、待ち時間は30分ほどであった。
展望室はそれほど広くはない。同じ階にレストランがあるが、今日はすべて予約の客でいっぱいのようだった。
窓からは、北側と東側が見渡せ、そこから金華山の岐阜城を望むことができた。
清々しい気分から一転、ふと下を見下ろすと、そのギャップに驚く。
それはぎっしり立ち並んだ民家の面々。
なんて寂しいんだ、その屋根の佇まいは。
そのどれもが、かなりの年季を醸し出しているのだ。
まさか、こんな上から見下ろされる日が来るとは思っても見なかっただろうな。
なんだか不憫に思えてしょうがないし、オレはふとこう思った。
少しは改修費を払って上げても良いんじゃないか。
都会の明と暗を垣間見た思いなのだった。

岐阜シティタワー


13(土) 120 100

〔乗り手を選ぶ〕

▼会議のため大阪へ。
会議中、危なく寝てしまうところであったが、思いのほか早く終わり、17時半には帰りの新幹線に乗っていた。
当然のように、新幹線では爆睡。買ったスポーツ新聞を一度も開くことなく、気が付いたら名古屋に着いていた。
あと一時間くらい乗っていても良いくらいだったな。

▼夜、本屋で立ち読み。
オレの立ち読みゾーンは主に、パソコン、文庫本、車、競馬である。
その中から、今日は車のコーナーで時間を潰した。
注目すべきは、10日後、満を持して発表される、ニッサンGT−Rである。
出ると言ってから、もう何年経っただろう。よくぞここまで引っ張ったものである。
そして、その全貌がほぼあきらかになった。
まず、値段は最低グレードで、777万。
これほどお得な車もないらしいが、777万のどこがお得なのか、まったくオレには異次元の世界だよ。数字の並びはとてもラッキーだけどな。
ま、それほど高性能な車だと言うことだろう。
さらに驚くべきは、その維持費である。
オイル交換は、1回10万だと言うし、タイヤ交換に至っては、50万だと言う。
しかも、それらのメンテはすべてディーラーで行わなければ保証がなくなるらしい。
そんなに自由が利かないのはイヤだよ、オレは。
確かに、この車は乗り手を選ぶな。
当然、オレは選ばれないのです。


12(金) 

〔耐えるのみ〕

▼一日、事務所で缶詰になり図面作成。
事務所内は平和なはずだが、気分的にはまったくそんな気にはならず、常に何かに追い立てられている、そんな余裕のない一日だった。
極めつけは、客先からの理不尽な追求である。それは、これでもか、これでもかと追随の手を弛めず、我が心に「切れても良いですか」と、問い掛けても、なんら返答もなく、仕方ないので耐えに耐えた。我ながら、よくぞもったものだと感心したが、こんな苦しみを何とか耐えられるのも、やはり、同じ苦しみを共有できる仲間がいるからだろう。
じゃなきゃ、とっくにばっくれてるよ、オレ。
そんな気分のまま、明日は大阪へ出張である。


11(木)         60 100

〔亀田、負ける〕

▼亀田一家の次男、大毅が、世界チャンピオン内藤に挑戦する試合が今夜あり、やはり注目の試合だったのだろう、気が付けば、事務所全員でテレビ観戦していた。
それにしても、亀田のテクニックのなさと言ったらなかったな。
ま、内藤もけっしてテクニックがあるとは言えないが、亀田の場合、テクニックがない上に、パンチも出ないと言う、これじゃ挑戦する立場として、かなりダメだろう。
一発狙いではけっして世界で通用しないし、そもそもなんだ、あの終盤の苦し紛れの反則だらけは。判定負けするくらいなら、反則負けの方がいいと思ったのだろうが、これによってこれからの亀田大毅のボクシング人生の限界が露呈したのではないか。
それにしても、テレビ局のあきらかな亀田寄りの放送には呆れたな。
確かに、いままで大事に育ててきた選手であるし、視聴率に欠かせない人材に、簡単に負けられては困るからな。
なにしろ、判定の割に盛り上がった。そう言った意味では良い試合だったのではないか。
きっとこのあと、当然のように名乗りを上げてくるんだろうな、兄貴の興毅が。


10(水) 120 100

〔読書の秋〕

▼読書の秋だと言うのに、このところさっぱり読めていない。
買ったまま、積みっぱなしになっている文庫本が何冊もあるし、読みかけたまま、いつしかその存在を忘れてしまった本も多数ある。
さらに、ふと見れば、同じ本が2冊重なって置いてあるのには我ながら呆れた。
きっと、本屋で見つけたこの本が心底読みたいと思ったんだろうな、2回も。
せめてもの救いが、読む前だったことだ。
読んでから、また同じ本を買うのは、如何なものか。
そんな恥ずかしいことは、是非とも避けなきゃな。
取り合えず、読みかけの「輪違屋糸里」を片付けてしまおう。


 9(火)         60 100

〔買い換えるが良い〕

▼車を買い換えたくてしょうがないのはI藤である。
今乗ってる車の2回目の車検が今年と言うことで、買い換えるとしたらチャンスは今回だと言うのだ。
だがしかし、最大の関門がI藤の前に立ちふさがっていた。
奥さんの許可がどうしても降りないと言うのだ。
そして今日、会社に戻ると、I藤が熱心に何かを見ているではないか。
車のカタログである。
オレはI藤に向かってこう言った。
「ついに奥さんの許可がおりたのか?」
しかし、頑としてI藤は、そんな気はないの一点張りだ。
「納車はいつなんですか?」などと、カマを掛けるのは、K田だ。
だが、どうしても口を割らない。
それにしては、いまの車の下取り価格はやけに具体的に知ってるし、欲しい車のオプションや、それに関わる価格など、聞けば即座に答えてるじゃないか。
オレはやさしくこう言った。
「オレに気を使わなくていいんだぞ」
I藤は意味深げに笑うだけだ。
なにしろ、そんな気遣いは無用である。オレは、敢えて今の車なのだ。だってそうだろう。これまでにどれだけの費用をこの愛車、スカイラインHCR32に掛けたと思っているんだ、こんちくしょう。
遠慮なく、買い換えてくれたまえ。
そんなとき、横から口を挟んできたのは、T橋である。
「kumu さんの車って、なんか見た感じ、スーパーカーっぽいですよね」
スーパーカーぽいのか…
なんて素晴らしく良いこと言うんだ、T橋ってやつは。
オレは照れて、返す言葉もなかったよ。
オレの思考回路は至極単純仕様である。


 8(月) 120 100

〔立ち寄る〕

▼神戸に立ち寄った。
もう15年は来ていないのではないか。
その割に、港はそれほど変わっていないように感じる。その頃から洗練されていたのだろうな。
せっかくなので神戸ポートタワーに上った。
一層目を惹いたのは、豪華客船ASUKAのその存在感だ。
まるで、海に浮かぶホテルだな、あれは。
いつか、あんな船に乗って、三日三晩、船酔いしまくりたいものだ。
絶対、無理だろうけど。

帰りの高速道路は雨だったが渋滞もなく、愛車スカGは快調そのもので、総走行距離900キロの旅を無事完遂したのだった。

神戸ポートタワーから見下ろすASUKA


 7(日) 

〔屋島を歩く〕

▼四国は高松市である。
と言えば、さし当たって、讃岐うどんだろう。
ガイドブックを見ると、日曜が休みと言う店が意外と多い。そこで、市街地からほど近い、あたりやと言う店へ行くことにした。開店の10時半より少し早めに着いてしまったが、店の前まで行くと、なんだこの行列は。
もっと早めに来るべきであった。
うどんにありつくまでに1時間ほど掛かっただろうか。それでも、本場の手打ち讃岐うどんを堪能し、店を後にしたのだった。

なにしろ無計画だ。
海を見下ろすのが好きなオレは、地図を眺め、それらしき場所にあたりを付けた。
近くに、屋島と言う観光地があるようだ。
無駄に道を彷徨いながら、屋島の有料道路に辿り着く。
走るにつれ、次第に標高も高くなり気分も高揚する。まもなく駐車場に到着。
ここでようやく気が付いた。
どこかで聞いたことがあると思ったら、屋島と言えば、源氏と平家が戦ったところじゃないか。さらに、義経の家来である、那須与一が放った矢が、平家の姫が乗る船の扇の的に見事的中させた、そんな場所でもあるのだ。
今頃気付くなよ、と言う感じだが、義経ゆかりの地であることで、ますます気分も高揚した。
そんなことに思いを馳せながら、瀬戸内海を一望に見下ろす屋島の地を歩いたのだった。

屋島

那須与一の扇の的


 6(土) 

〔西へ、更に西へ〕

▼仕事が終わると、取り合えず高速道路に乗った。
現実逃避である。
最近、毎週このパターンだな。
さし当たって、西へ向かおうと考え、あとは行けるところまで行こうと思った。
京都も良いだろう。大阪だって良い。うまくすれば、神戸まで行けるかも知れない。
気が付くと淡路島を渡っており、四国まで上陸した。
いったいここで何を見れば良いのだ。
万事が万事、相変わらずな無計画航海なのだった。


 5(金) 

〔何処へ〕

▼今日も、市内2ヶ所を廻った後、衣浦方面へ。
最近、このパターンが多い。
道中、半田を通るのだが、ごんぎつね記念館近くの曼珠沙華、つまり彼岸花は一面真っ赤に色付き、見頃を迎えている。更に明日から、5年に一度の半田山車祭りが開催されるらしく、そんなことから、明日はここに近寄らない方が身のためである。
大渋滞は必至だからな。
そもそも普段、仕事のために来ている場所へ、休日遊びに来るのは非常に気の重いものがあり、これじゃさっぱり気分転換にならないよ。
したがって、気分転換には、あさっての方向をひたすら走るしかないのである。
いったい何処に行くつもりなんだ、オレは。


 4(木)         60 100

〔新車となる〕

▼会社の車がリースアップとなり、今日から新車になった。
ひさびさに嗅ぐ新車の香りは実に良いものである。
あまり嗅ぎすぎると、新車中毒になるけどね。
そんなのないけど。
車種はこれまでと同じなのだが、随所に改良がされているようだ。
ついにFMラジオが付いたし、ヘッドライトの角度調整なんかも付いており、なんと言ってもキーはリモコンである。
一見、便利なようだが、ちょっとでかすぎないか、この鍵。
ともあれ、リモコンキーは初体験である。
いまどき何を言ってるんだと言われるかも知れないが、我が愛車スカイラインHCR32の時代に、そんなものがあるわけもなく、当然、エアーバックなんかも皆無である。そんな時代だ。
そう言った点から言えば、実に引き離された感があるが、それでも、時代的にはバブル真っ盛りの頃にできた車である。部品なんかは贅沢なものを使っているに違いない。
そうは言っても、現代の車の装備から見れば実に素朴なものだろう。しかしその質実剛健さが、たまらなく良いのだ。
また、親バカぶりを発揮してしまった。

そう言えば、新型スカイラインが発売されたんだな。
新型GT−Rの発売も間近だ。
今度のGT−Rはスカイラインじゃないけど。
そんなことを気にしつつも、傍目にはまったく無関心を装うオレなのだった。


 3(水) 

〔雑談の効用〕

▼朝から市内を2ヶ所廻ってから、衣浦方面へ。
なかなか移動に忙しい一日だったし、客先との打合せもかなり充実したものだった。
その充実した打合せの内容には雑談も多く含まれ、まずF1の話から始まり、そこから野球の話となり、さらに時津風部屋のしごき問題、そして沢尻エリカの「何が?」発言問題、と次々と節操なく話題は移り変わり、気が付けば、すっかり陽も落ちてるじゃないか。
それもまた仕事の内とは思うものの、その半分以上が雑談なのは如何なものか。
話を振ったオレも悪いことは悪いが、しかし、けっこう重要なことなんだよな、客との雑談も。
単なる無駄話に終わる場合がほとんどである。


 2(火) 120 100

〔チケットをさばく〕

▼このところ、営業のI藤は、客先から頼まれたチケットをさばくのに苦労をしている。どうやらミュージカルらしいのだが、客先の身内が出演するらしく、是非とも見に行って欲しいとのことなのだ。
毎日、ことあるごとに、チケットを勧めるI藤。しかし、皆なかなか相手にしてくれない。
ついには、来もしないゲストが来るなどと、分かり切った嘘を言い出す始末であり、じゃあいったい誰が来るのかと聞けば、自信満々にI藤はこう言ったのだ。
「えーと、えーと…」
すでにこの時点で怪しい。
「ほら、いるだろ。話題のあの人だよ…」
「ももじり さわこ」
いきなりきたか。
それが、沢尻エリカを指すことであろうことは薄々分かるが、それにしたって、ももじりときて、さわこはないじゃないか。
まったく、悪気なしだ。
実にI藤ならではの間違えと言えよう。
オレはただただ、そのナチュラルなボケセンスに感心し、そして笑うしかなかったのだ。
だがしかし、ちょっぴり悔しかったよ、オレは。
なにしろその甲斐あって、チケット5枚は、女子社員I田がすべて引き受けることになった。
当のI藤は、自分で行こうなどとは、一言も言わなかったのは言うまでもない。


 1(月)         60 100

〔燃えるコンピューター〕

▼気が付いたら10月なのだった。
そうとなったら、いつまでも夏気分じゃいられないだろう。
気分も衣替えだ。
ちょっと前まで汗だくだった部屋も、いまではすっかり涼しくなった。そう言いたいところだが、パソコンの前はやっぱり暑いな。
どれだけ、熱を発してるんだよ、うちのマギは。
中身が剥き出しだからしょうがないと言えば、しょうがない。
因みに、マギとは、マギーミネンコのことではない。
誰だよ、それ。
話を元に戻そう。
マギとは、新世紀ヱヴァンゲリヲンに登場するスーパーコンピューターのことなのである。
うちのはとてもスーパーコンピューターなどと呼べる代物じゃないけどな。
せいぜい、スーハーコンピュータと言ったところだろう。
バカにするな。スーハーだって良いじゃないか。
連日、過酷な使用に耐えているのだ。
これほどいじらしいスーハーもないのである。



byクムラ〜





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