◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

/31:近付く台風 /30:寝ながらにして /29:東京で久々に会う /28:じれったく悔しい /27:ご当地メロン /26:サービスの達人 /25:食べますか /24:温め時間に着目 /23:それでもカーナビ /22:また新しい一週間 /21:寝直す /20:リコール /19:つきのない男 /18:突き止める /17:上には上 /16:非情である /15:実家からのTEL /14:強制退去 /13:連休に浮かない顔 /12:もの凄い雨 /11:逆境の機内 /10:厄介を託する /9:マイレージに納得しない /8:恒例名古屋場所観戦 /7:七夕は願わずにいられない /6:復旧作業 /5:こんなときに限って /4:しばしできない /3:4コマが気になる /2:眠れなかったわけ /1:コンビニにネコ/

<2007年 7月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(火)         60 100

〔近付く台風〕

▼何やらまた台風が近付いていると言う。
台風はすでに5号を数え、このままで行けば九州へ上陸しそうな、そんな気の毒な状況なのだが、もう一人、気が気じゃない人が会社にいる。I瀬である。
一足先に夏休みを取り、今週末から宮古島へ行くと言うのだ。
土曜朝一の飛行機で発つらしいが、タイミング的に非常に微妙である。
来るなら来るで、さっさと来て、さっさと去って欲しいといったところだろう。

そんな凶暴な台風の名前をふと見れば、とても似つかわしくない命名がされている。
「ウサギ」
もうちょっと考えたらどうなんだ。
いきなり、ウサギと言われたって、ニンジンと答えるしかないじゃないか。
ウサギがダメだからと言って、カメでもどうかと思うが、なにしろ、そんな可愛い動物に台風の名前は少々酷と言えるのではないか。
やはり、それ相応の命名の仕方があるだろう。
例えばと言えばこんなのはどうだ。
キングギドラとか、レッドキングとか、ケムール人とか、こんな具合だ。
得意満面に言ってしまったが、良く見れば全部怪獣である。
そもそも台風にケムール人は如何なものか。
台風情報はこう伝えるのだ。
「ケムール人は、徐々に勢力を上げ、時速40キロの早さで日本列島に接近し、ややもすれば上陸する恐れがあるでしょう」
なんて恐ろしいんだ、ケムール人って言う台風は…
そう言った観点から言えば、やっぱり、ウサギでいいよ。
ウサギの様に、できるだけ可愛く上陸して欲しいのである。


30(月) 120 100

〔寝ながらにして〕

▼このところ少々嫌気が差し始めている。その原因はエアコンである。
自宅のエアコンが効かないのだ。
いつからそんなわからず屋になっちまったんだ、おまえ。
連日のこの暑さのせいなのだろうか、なかなか気合いの入った風が出てこないではないか。
出てくるのは、何ともつかみ所のない、ふにゃふにゃした得体の知れないものばかりだ。
そんなだから、朝起きたときの寝汗と来たら、もうぐっしょりもいいところである。
これじゃまるで寝ながらにして、ビリーズブートキャンプをやっているようなもんじゃないか。
なんか、意外と画期的じゃないの、それ。
感心している場合ではない。
なにしろ、どうかひとつ、このオレを心地よい気分で眠りに付かせて欲しい。エアコンに向かってそう願うばかりなのだった。


29(日) 

〔東京で久々に会う〕

▼東京へ行ってきた。本社で会議だったのである。
全国から同じ部門が一同に会したわけだが、みんな会うたびにやつれてるなあ。
終わって夜、6人で居酒屋へ。
久々に会う後輩のTは、なんだか浮かない顔だ。
聞くところに寄ると、息子がホームスティに行ったと言う。本人が率先して行ったらしい。なかなか凄いじゃないかと言ったら、確かに息子の決意は凄いですけど、もっと凄いのはその費用ですよと言う。
70万だそうだ。
通話3回で電池が切れるTの年季物の携帯がその苦しさを垣間見せるのだった。
みなそれぞれ苦労しながら生きているのだな。


28(土) 

〔じれったく悔しい〕

▼アジアカップ3位決定戦、日本vs韓国は、実にじれったい試合であった。
明らかに韓国の方が疲れているはずなのに、パス回し然り、ドリブル然り、ボールを取れば勢いのあるのは韓国の方だったのではないか。
結局PK戦で負けた。これが、そのまま今の実力の差、いや、気迫の差だったとも言えるのかも知れない。
それにしても悔しい。

とりわけ悔しいのは、亀田の試合があったことをすっかり忘れていたことだ。
だんだんどうでも良くなってきたのかもな。


27(金)         60 100

〔ご当地メロン〕

▼先日、実家からメロンが送られてきた。
箱を見ると、美唄メロンと記されている。ついに、我が故郷にもメロンか。
メロンと言って思い出すのは、実家からほど近い夕張のことである。
美唄メロンとそのことを対比して考えると、少々複雑な心境ではある。
しかし、目の前には単刀直入にメロンだ。
二つのメロンを会社のみんなで食べた。
なかなかの評判だったのではないか。
ま、オレが持ってきた物に下手なことは言えないけどな。
ともあれ、年々美味しくなることを願ってやまない。


26(木) 120 100

〔サービスの達人〕

▼新潟出張へ。
いつもは中部国際空港セントレアから行くのだが、今回は小牧空港から出発した。
いまやローカル空港となっている空港である。
自宅からはこちらの方が近くて楽だ。
しかしながら、飛行機は小さく、しかも、満席状態である。ただでさえ狭い機内が窮屈でしょうがない。
更に問題なのはサービスだ。
通路が狭く、移動に困難なのはわかるが、スチュワーデスさんが配っているのは、お茶やジュースではない。あめ玉である。
そのあめ玉を満面の笑顔で配っているのだ。
なんなんだ、その笑顔は。
苦悶の表情であめ玉を配られても困るが、なにしろ、その笑顔には思わず癒されてしまう。
人はそれを、天使のあめ玉スマイルと言うのだろうか。
それは、たとえあめ玉だとしても容赦のない笑顔である。まさに、アルティメットスマイルと言えるのではないか。
これぞ、サービスの達人と言えるだろう。


25(水)         60 100

〔食べますか〕

▼「食べますか」とお菓子を持ってきたのはI藤だ。
見ると、東京バナナである。しかしそれは確か、もうずいぶん前からあった代物ではなかったか。
「そんなに古かったんですか? でも大丈夫ですよ、ほら見てください」
I藤にそう言われ、ふと見ると、すでにパクパク食っているT橋がいた。
なんて、おすすめ上手なんだ、I藤ってやつは。
得体の知れないものは、まず人にお勧めする。これがI藤の基本らしい。
実に的を射た鉄則である。

▼サッカーアジアカップ準決勝は実に残念だった。
サウジへの最後の怒涛の攻めは、実に鬼気迫るものがあった。しかし、こんなときオレはいつも思う。
なぜもっと早く鬼気迫らないんだ。
言うのは簡単だが、やるのはそんな簡単なもんじゃないよ。


24(火) 120 100

〔温め時間に着目〕

▼オレはコンビニ弁当の温め時間に着目した。
着目せざるを得なかったのだ。
それは幕の内弁当であった。いや、味噌カツ弁当だったか。オムライスだったかも知れないぞ。いや、まてよ、けんちん汁弁当だったんじゃないか。
季節的に無理があるぞ、それ。
そんなことはどうでもいい。

容器のラベルに記載されている温め時間を注視すると、オレはなんとも言えぬイヤな気分になったのである。
1分55秒。
なんだ、その55秒って奴は。
どうして、もうちょっと辛抱して、2分にできないのか。
たった5秒のことじゃないか。
その5秒の壁はなんなんだと問いたい。
ちょっとはレンジの身にもなってみろ。
15秒ごとしか設定できない我が家のレンジが不憫でならないよ。
もしかして、使い方が良く分かっていないオレなのか、不憫なのは。


23(月)         60 100

〔それでもカーナビ〕

▼いまだにカーナビなるものに縁がない。
これだけデジタルかつ最先端をいっているオレが、もっぱら手でめくるナビ、つまり地図と勘ナビに頼っている始末だ。
悔しいのは、会社のAの車にでさえ、ナビが付いていることである。
あれだけ車に対して無頓着で、車は動きさえすれば良いというスタンスのAの車に、しっかりとカーナビは装着されているのである。
そんなスタンスのAであるから、車はいつも年季の入った中古であり、乗り潰しては買い換える。そんなカーライフのAなのである。果たして、その様な車にどんなカーナビが付いていると言うのであろう。
オレは調査した。
その結果、驚くべき事実が判明したのだ。

Aの車はいつも東京を走っている。

ここは名古屋である。しかし、Aのカーナビを見ると、どういう訳か汐留辺りを走っているではないか。
聞くところに寄れば、昨日は銀座の真っ直中を走っていたと言う。
これじゃ、いついかなるときも、おのぼりさん気分じゃないか。
そんな気分に浸るのも悪くはないが、いま、この場所を示してこそのカーナビじゃないかとオレはひとしきり思うのだ。
ともあれ、そんな独りよがりなカーナビでも、はたから見れば立派なカーナビである。
だがしかし、見られて良いのはあくまでもはたからである。
けっして、まともに見られてはいけない。Aの今後にどんな悪影響を及ぼすとも限らないのだ。
だってそうだろう。画面の中の地図は、言ってみれば、ちゃらんぽらんなんだよ。
それでも、そのナビを平然と使い続けるおまえは、いったい何者なんだ。


22(日) 120 100

〔また新しい一週間〕

▼結局今日も、うだっとした朝を迎えた。
朝じゃないな。もうすでに昼だったな。
そんなことだから外に出るとやけに暑い。気温は33度。
初日、見に行った大相撲名古屋場所も今日が千秋楽だった。
となればいよいよ夏本番第二弾なのである。
そんなさなか、明日からまた新しい一週間が始まる。
新潟出張はあるし、東京出張もある、そして面倒な課題も目白押しであり、したがって、なかなか厳しい一週間となるのはほぼ決定だ。


21(土)         60 100

〔寝直す〕

▼朝、客先からの電話で起こされる。
休日にこんな起こされ方をされてはかなわない。
したがって、寝直しだ。
再び起きたら昼だった。
こんな休日もかなわないな。まったく。

▼せっかくなので期日前投票ってやつに行ってみた。
何事も経験である。
投票所は区役所なのだが、その区役所の行き方を忘れてしまいそうなほど、久し振りなことに気付いた。めったに行く用事なんかないからな、区役所なんか。
中に入ると意外と多くの人が投票に来ていた。
いきなり誓約書の様なものに署名をし、あとは通常通りの手順で投票をした。
出口で待ち伏せしているのはテレビ局の出口調査と言う奴である。
掴まると鬱陶しいので、他の人を盾に、疾風のようにするりと交わして出たのです。


20(金) 120 100

〔リコール〕

▼リコールと言う奴に初めて出くわした。
所有しているポータブルDVDプレイヤーのリコールである。
もしやと思ったが、該当機種の製造番号とドンピシャ大当たりだったのである。
もっと違うものに大当たりしたいよ。
不具合の内容はと言えば、熱による変形と言うものだ。
変形してもそれほど問題はないだろうと思われるが、もし画面がそっくり返ってしまうと、自分もそっくり返って見ることになりそうで、それはなんだか非常にバカに見えるので、お言葉に甘えて電話してみた。
だがしかし、まったく繋がらないじゃないか、お客様相談センター。
ま、そんなものだろうとは思ったが、もうちょっとやる気を感じさせてくれると嬉しいんじゃないかい。


19(木)         60 100

〔つきのない男〕

▼知人のYは、最近ついていないと言う。
それは主に車に関してであり、先立ってはオカマを掘ってしまったと言うし、その少し前には、スピード違反で捕まったらしい。
そして昨日のことである。運転中に携帯電話が鳴り、思わず取ってしまったと言う。
運の悪いことに、そのとき目の前に立っていたのは警察官であった。
耳に携帯を当てたまま、その警察官と目が合うY。
こうなったらこうするより他はないだろう。
さもなかったかの様に携帯をポトリと落とす。
「いま落とした携帯、ちょっと見せて貰っていい?」
どうやら携帯ポトリ作戦はなんの効果もなかったようだ。
「いま、携帯電話で話していたでしょう」
「いいえ、話してませんよ」
確かに話してはいない。正確には話す直前だったはずだ。
「ちょっと携帯を見せて貰っていいですか」
いいですよ、と自信満々に携帯を差し出すY。
受け取った警官は、その携帯を確認し、耳にあて、そして再びYの元へと返してきた。
怪訝そうに携帯を耳にあてるY。そして愕然とした。
「もしも〜し…もしも〜し…」
何度も何度もそんなお決まりの文句が、携帯からこだましていたのである。
はっきり言おう。こんなときは、何をやってもダメである。


18(水) 

〔突き止める〕

▼会社のK藤は、自分のパソコンでなぜかDVDが焼けないことに悩み、その原因を突き止めるため、ついには仕事中にも関わらず、電気屋にまで足を運び質問したと言う。
しかし、K藤の説明ではなかなか店員も原因が特定できず、結局のところ解決しなかったらしいが、見たところ、おまえのパソコンにDVDドライブは付いてないぞ。
付いてるのは、CD−Rドライブじゃないか。
オレはきっぱりとそう諭してやった。
原因が明確となったK藤は、実に晴々とした顔をしていたのです。
それで満足なのか。


17(火) 120 100

〔上には上〕

▼テレビ録画用で使っているハードディスクレコーダーの調子が悪い。
目当ての番組を取り逃すほど悔しいことはないので、新規購入を考えた。
さっそく家電量販店へ行き、視察。
目的の機種のある売場へ行くと、ちょうどその同じ機種を値段交渉している夫婦がいた。そのやり取りを耳をダンボにして聞いた。
いまどきダンボもないもんだが、けっこう目立つなあ、その耳。
値札を見ると、11万5千円ほどである。色々とやり取りをしたあげく、その夫婦は10万円以下にならないかと店員に切り出した。
ちょっと待っててください、と奥へと入る店員。上司と相談なのだろうか、それともトイレなのか。大事なときにトイレってことはないじゃないか。
やがて帰ってきた店員は、こう回答した。
ポイントなしで9万円です。
いきなり9万円かよ。
なにしろ予想以上の値引きだ。
その値札の金額はいったい何なんだと言いたいところだが、その夫婦は満足顔で購入していったのである。
下調べは万全だ。そして、目標は定まった。
念のためネットショップを覗いて見た。軒並み8万円以下だった。
9万円で喜んでいたのがなんだか不憫です。ともあれ、いまのご時世ネットに勝るものはないのか。


16(月)         60 100

〔非情である〕

▼新潟で地震。かなり大変なことになっている。
昨日までの台風が霞んでしまうほどの事態である。
それにしても、新潟である。数年前の新潟の地震はなんだったんだと言いたい気分でいっぱいだろう。だってそうだろう。一度大きな地震があれば、通常しばらくは来ないものと思うじゃないか。
天変地異は非情である。
心配なのは、返す返すもその地震による連鎖反動である。
いつ自分の身に襲い掛かってもおかしくない。そのことを十分肝に命じねばなるまい。
しかし、対策をろくにやっていないオレに何の説得力もない。


15(日) 120 100

〔実家からのTEL〕

▼台風を心配して北海道のおふくろから電話が掛かってきた。
何度呼び出してもなかなか出なかったので心配したようだが、そのときオレは熟睡してたのです。11時だったけど。
寝ている間に台風は過ぎ去ったようで、外はすっかりぴーかん日和となっている。
口を挟む間を与えぬいつものおふくろの喋りが、何ら実家に変わりがないことを示している。取り合えず一安心なのだった。


14(土) 

〔強制退去〕

▼借りている駐車場から通知が来た。
もう10年以上借りている駐車場だ。
通知を見ると、来月一杯で閉鎖だと言うではないか。
ってことはなにかい。愛車のスカGが路頭に迷ってしまうってことか。
ホームレスカーはあまりにも不憫である。
なにしろ、いきなりなことにちょっとした憤りを感じた。
しかし、そんなことも言っていられない。とにかく一刻も早く捜さねばなるまい。
でなければ、最悪の場合、路駐と言うことになってしまうかも知れないのだ。いまのご時世、それはかなり無理のある行為であり、そんな気が気じゃない生活はまっぴらごめんだよ。
さっそく、不動産屋に電話してみた。
なかなか繋がらない。そりゃそうだろうな。あれだけの車が行き場を失うのだ。きっと問い合わせの対応に右往左往してるに違いない。
やっと繋がった。
「駐車場の件なんですが…」
「はい、けっこう問い合わせが来てますね。いきなり怒るお客さんもいます。うちは仲買をしてるだけなんですがね。どちらにしても、この辺の駐車場はどこも一杯なんですよ。」
予想通りである。
聞くところによれば、どうやら、そこはコイン駐車場になるらしい。
誰が停めるんだ、あんな何もないところに。
取り合えず空き次第、連絡をもらうことにした。果たして来月中になんとかなるのだろうか。いや、なんとかせねばなるまい。
それにつけても、車に居住権があってもいいじゃないか。。


13(金) 120 100

〔連休に浮かない顔〕

▼同僚のYが浮かない顔をしている。
聞けば3連休初日の明日からレジャーだと言うではないか。
何処へ行くのかと聞けば、大阪のUSJだと言う。
このオレも未開の地であるUSJへ家族揃って行けるなんて、いいじゃないか、こんちくしょう。
ちょっと待てよ。
ふと、オレの頭をよぎった。
来るんじゃないのか、台風がさ。
確かな情報に寄れば、台風はすでに沖縄を通過し、日本列島を縦断しそうな勢いだと言うではないか。
Yの浮かない顔はこのせいだったのか。
それでも、行くのか、Y。
それでも行くらしい。
果たして、無事現地に到着し、USJを満喫することができるのだろうか。それとも、台風を満喫することになるのだろうか。
乞うご期待。


12(木)         60 100

〔もの凄い雨〕

▼もの凄い雨であった。
しかも、そのもの凄い雨の一番もの凄いときにたまたま外にいたものだから、ずぶ濡れももいいところである。
したがって、ずっぷり水に浸かったような靴下など履いていられるはずもなく、その後の客先の打合せは、裸足のままだった。
どうせばれることもないだろうと高をくくっていたが、うっかり座ると、しっかり裸足の足がズボンの裾から出てしまっているじゃないか。
それを目ざとく見つけた客先の女性はこう言った。
「石田純一ですね」
そうか、そう言うことだったのか。
オレは半ば感心しつつ、こう答えた。
「それほどでもないです」
人間は謙遜を美徳とせねばならない。


11(水) 

〔逆境の機内〕

▼朝から新潟へ。
7時25分発の飛行機だが、セントレアに着いたのは7時であった。
けっこうギリギリである。
だんだん慣れてきたせいなんだろうな。
しかし、この慣れが命取りとなるのだろう。
一歩間違えれば、飛行機に置いてかれるからだ。
飛行機の場合、置いてかれたからと言って、簡単に次の便と言うわけにはいかない。
新潟行きなど、次の便は大変先の便になってしまうからだ。
それじゃ、行く意味がないからな。
それにしても、今日は朝から天候不順だったこともあり、揺れたなあ、飛行機。
ゆっくり寝てもいられなかったよ。
機内アナウンスは、「揺れますが、飛行になんら支障はありませんのでご安心ください」と言うが、スチュワーデスはしっかりシートベルトをして座席に座っているところに、なにかしらの不安を覚えるのだ。
このような逆境の中、オレはいつもこう思う。
いつになったらオレは飛べるんだ。
いつ、目処が立ったんだよ。


10(火) 120 100

〔厄介を託する〕

▼終日の雨。
そんな中、朝から晩までかなり精神的に疲れた。
終日、客先でみっちり打合せだったからだ。
しかも今日一日で終わらず、かと言って明日は新潟出張であり都合が付かない。これだから、身体が一つは不便なのだ。
二つでも不便じゃないのか。
しようがないので、営業のYに託した。
なかなか厄介な打合せなので、その依頼をしたとき、Yはがっくり肩を落とし、ひとことこう呟いた。
「最悪のバースデーだ」
さりげなく、自分の誕生日をアピールしたつもりだろうが、誰一人それについて関わろうとしない。
Yの家族は果たして関わってくれるのだろうか。
オレは、一抹の心配を覚えつつ、そんなことよりも明日の準備なのだった。


 9(月) BBC4

〔マイレージに納得しない〕

▼夏休みも気が付けば来月である。そう言うこともあり、ふと思い出したのは、ETCのマイレージサービスのことである。高速道路でETCを使用することにより、ポイントが付き、そのポイントを高速料金の足しにできると言うものだ。
しかし、ただETCを使用すれば良いというのではなく、まず、マイレージサービスの申し込みをしなければならない。そしてさらに、ポイントを還元するための手続きが必要だと言うのだが、いい加減にしろ。
なんでそんなに面倒なんだよ。そんなもの、もれなくマイレージしてくれればいいじゃないか。
手続きをしようとしたら、IDとパスワードをすっかり忘れてしまったオレの身にもなって欲しいのだった。


 8(日) 

〔恒例名古屋場所観戦〕

▼夏の風物詩となっている名古屋場所へ、今年も行ってきた。
初日である。
今場所話題の新横綱白鳳の土俵入りが見られたし、ロボット力士、高見盛のちょっとどうかと思うようなギクシャクした気合いも見られた。負けたけど。
毎年、のぼりを持参し北陸から乗り込んでくる、出島の応援団は今年も健在だ。
さらに勝ってしまったものだから、いつまでも出島コールは続き、次の取組の呼び出しが聞こえないよ。嬉しいのは分かるが、もう少し加減したらどうなんだ。
新横綱白鳳は無難に勝ったものの、結びの一番、朝青龍にまさかの土が付き、そうなったらもう座布団乱舞が止まらない。紫の座布団が飛び交うさまを上から見下ろすのは、なんとも壮観なのだった。
みんな、どれだけ溜まってるんだよ、うっぷん。
今年も無事、名古屋場所を見られたことを幸せに思う、そんな一日なのであった。


 7(土) BBC3

〔七夕は願わずにいられない〕

▼行きつけのスタバへ行くと、まず間違いなくその外人はいる。
留学生だろうか、いつも勉強をしているいわゆる勤勉外人だ。
そうかと思えば、突然落ち着きがなくなり、周辺をキョロキョロし始める。
そして、やたらと近くの客に話し掛けるのだ。
どうやら片言の日本語のようだが、なかなか伝わらないときは電子辞書を見せながらの会話だ。
なにしろ隣に座った人には、まず間違いなく声をかけている。それはもうなんと言いましょうか、手当たり次第だ。
果たして、友達が欲しいのだろうか。それとも、単に何か質問しているのだろうか。
オレは、まだ隣に座ったことはない。
しかし、友人になる自信がないよ。
店を出た彼の後ろ姿が、何かしら寂しげだった。

▼考えてみれば、今日は七夕なのだった。
スタバの店内には笹が飾ってあり、枝には願い事が書かれた短冊が吊らされている。
そこに書かれたものは、概ねオーソドックスな願い事である。
「一生幸せでありますように」「お金持ちになりますように」「美人になりますように」
それらは叶うかどうかも分からないような、いわば夢であり、したがって、こんなことを短冊に書くことはないのではないか。
「お尻が痒い」
いきなりである。
確かにいま、痒くてしょうがないのだろうが、だからって、わざわざ短冊に書くようなことでもあるまい。そもそも、願い事として「痒い」ってのはどうなんだ。
それは、単なる訴えではないのか。
だからと言って、「お尻が痒いのですがどうしたらいいですか」などと、質問されても、織り姫や彦星は困っちゃうじゃないか。
したがって、願い事として記するならば、「お尻が痒いのですが、どうか治まりますように」ではないのか。
ポリポリ掻けば済むことだけど。


 6(金) 

〔復旧作業〕

▼豊田から浜松方面へと移動。
帰りの高速は、週末とあって、なかなかに混んでいる。
今日は、さっさと日報でも書いて帰ろうと心に決めていたが、帰社するや否や、打合せに捕まった。なかなか思惑通りに事は運ばない。

▼帰宅するとさっそく、パソコンの復旧に取り掛かる。
昨日、パソコンが起動しなくなったときにはどうなるかと憂鬱になったが、今回はあっさりと復旧できた。手法は修復セットアップであった。
しかし、油断はできない。
こんなことが起こると言うことは、すでに昇天の前兆であると言うことに他ならないからだ。
どうか、長生きして欲しい。オレは心底から我がマシンに向かって励ますのだった。


 5(木) 120 100

〔こんなときに限って〕

▼ただでさえ手に余る仕事量だが、こんなときに限ってこうだ。
急な仕事が入る。
しかも、たいていの場合、期限が非常に短い。
来週月曜中に上げなければならないときた。
それでもまだ呑気に言ってられるのは、やはり休みを挟んでいるからだろう。
しかし、その休みも危ういことになってきた。
こんなときに限ってこうだ
パソコンが起動しない。
マザーボードが逝ってしまったあの悪夢が蘇る。
あれは大変だったな、まったく。
また、しばらく苦しみそうである。


 4(水)         60 100

〔しばしできない〕

▼梅雨にしてはすこぶる天気が良いと思ったら、午後から強い雨。
これだから梅雨は油断ができない。
今日もなかなかに充実した一日。
朝は豊田方面、午後は桑名方面へと廻り、夕方帰社後は、なにから手を着けて良いのか分からないほどの溜まりっぷりの作業を一つずつこなす。
これじゃ、しばらくできそうもないな、ビリーズブートキャンプ。
時間的に言って、22時前に帰宅できなければ無理だろう。
できなきゃできないで、なんだか妙に物足りなさを感じるこの感覚はいったいなんなんだろう。


 3(火) 120 100

〔4コマが気になる〕

▼新聞は毎日見ているわけではないが、それに関して最近気になることがある。
4コマである。
先立って、長年続いていた4コママンガが終了したのだが、その後継4コマがいったいなんなんだろうと言う気掛かりである。
そして今日、ふと新聞を見てみると、その注目の新4コママンガ掲載されているではないか。
それは、なんとも予想外のものであった。
「ちびまるこちゃん」
ついに、ここにまで登場か。
サザエさんがかつて新聞の4コマだったことは有名な話であるが、今回の場合は、TVから4コマと言う、逆のパターンである。
しかし、4コマとは言え、バカにはできない。
なにしろ毎日なのだ。
それはきっと、さくらももこに取って、苦行の毎日に違いないだろう。
飽きたからと言って、簡単に止められるものではない。それが、新聞4コマの宿命なのである。
継続は力なり。
しかし、惰性ではいけないんだよなぁ。


 2(月) BBC3

〔眠れなかったわけ〕

▼なぜか昨晩は、ほとんど眠れなかった。
普段は、布団に入れば3分でイビキなのだが、これほど寝付きの良いオレがいったいどうしたと言うんだ。
考えられる原因は、これしかないだろう。
ブートキャンプ。
つまり、こう言うことだ。
ビリーズブートキャンプハイ!
聞いたことないけど。
びっくりマーク付いてるし。

3枚目のブートキャンプはなんだか急に緩くなった。汗もそれほど出ない。
腹筋プログラムと言うことだが、1枚目の方が苦しくなかったかな、腹筋。


 1(日) BBC2

〔コンビニにネコ〕

▼ネコが居座っているコンビニがある。
居座っていると言うよりも、はっきり言って飼っているのである。
そのコンビニの出入口の横には小さな小屋があり、その前には餌の容器が置いてある。
飼っているのは明かだろう。
オレはそのネコに名前を付けている。
「みのわ」
なんだ、みのわ、って。
オレが勝手に付けた名だ。
由来は、格闘家の美濃輪に他ならないが、どうしてそうなのかは、場所が完全に特定されてしまうので言えないな。
みのわと戯れていると、年輩の男性が近付いてきた。そしてこう言った。
「好きなの?ネコ」
「ええ、まあ」
「飼っちゃえば」
いきなり、飼っちゃえばってこともないだろう。
そもそもあんたは何者なんだ。
もしや、このコンビニの関係者なんじゃないのか。
いつまでも、ここに置いておくわけにもいかず、誰か引き取ってくれる人はいないかと、チャンスを伺っているのではないか。
オレは、そう勘ぐったわけだが、ただのネコ好きな常連客だったよ。
ともあれ、場所が駐車場であるがゆえ、事故にだけはじゅうぶん気を付けてくれよと、願わずにはいられないのだった。

コンビニにネコ




byクムラ〜





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