◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

/31:絶不調から絶好調へ /30:大詰め /29:歩く /28:覚める /27:ふいに存在を思い出す /26:アナログ人間 /25:過ぎた愛用 /24:本を捜す /23:インフルエンザの猛威 /22:春の陽気に流行る風邪 /21:見ると燃える /20:春の陽気に食券を買う /19:来なかった /18:あてもない休日 /17:黙々と歌う /16:派遣社員が決まらない /15:不思議なマスク /14:映画を思い出す /13:見始めたら止まらない /12:ガリガリ /11:西へ進めない /10:評判のギョウザを食べる /9:また一人、去る /8:カレーの中に /7:打合せに急ぐ /6:バッテリーを読んでいる /5:先輩の転勤 /4:桜咲く /3:洗車でさっぱりする /2:車の替えどき /1:お宅拝見/

<2007年 3月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋

31(土) 120 100

〔絶不調から絶好調へ〕

▼昨晩は体調も最悪となり、帰宅するや否や、そのまま力尽きる様に寝た。
起きたらすでに12時。気分はすっかり絶好調となっている。
これだけ寝れば当然だろう。
シャワーをし、すぐに出掛けた。
大須アメ横へ行き、いつもの店でDVDのメディアを調達してから名城公園へ寄る。桜の状況を視察だ。
見たところ満開にはまだ早く、七分咲きと言ったところだが、それでも花見客と桜の色でずいぶんと賑やかな様子だ。
ついでに平和公園へと廻ってみる。こちらはまだ五分咲きで、花見の宴会もまばらである。藤ヶ丘の沿道に至っては、まだまだ二〜三分咲きだ。これほど場所によって違うものなのか。ここ最近の異常気象で、桜も戸惑っているのかも知れないな。

▼今夜は楽しみだった競馬の祭典、ドバイワールドカップを夜通し見る予定である。
頑張れ、日本馬たちよ。


30(金) 

〔大詰め〕

▼3月も大詰めとなり、事務所内は決算処理で大わらわな状況となっている。
なにしろ、インフルエンザに掛かっただの、尻が痒いだのとはけっして言っていられない状態なのである。
尻が痒くて仕事を休むのはちょっといただけないけどな。
いつ終わるとも知れない事務処理。さしものオレも今日は少々と言うか、かなり疲れた。


29(木) 

〔歩く〕

▼そんなつもりは毛頭なかったが、今日は歩いたなあ。しかも暑いときてる。
大袈裟に見積もって10キロは歩いたのではないか。大袈裟に言う奴があるか。
実際のところ、片道10分ほどの道程を3往復したから、4、5キロは歩いた様な気がする。
4キロと言えば、一口で言ってしまうと、1里ではないか。
1里と言えばすでに、「自転車通学をやってよし」を悠に越えている距離だ。
そりゃ凄いと言えよう。
ともあれ、なんて健康的な一日だったんだろうと言う満足感とともに、なんだかけだるい気分でいっぱいなのだった。


28(水)         60 100

〔覚める〕

▼身体に変調がなかったことから、昨日のパッションフルーツは大丈夫だったようだ。やけに日持ちするんだなあ。
それが、パッションのパッションたる所以なのか。
意味知らないけど。

▼ほんとに暖かい。桜もちらほら咲き始めている。今週末が見頃だろうか。
そんな中、安否が気遣われていた我が家のオオクワガタがひょっこり姿を現しているではないか。どうやら冬眠してたらしい。
まあ、そうだろうな。
因みに、久々に登場のそいつの名は「こうじ」だと言うことを念のため言っておく。
メスの「さやか」はまだまだ熟睡のようだ。
そんなわけで、慌てて餌を交換したのです。


27(火) 120 100

〔ふいに存在を思い出す〕

▼すっかりその存在を忘れてしまっていたが、ふいに思い出した。
パッションフルーツ。
いつだったろうな、もらったの。
もうずいぶん昔の様な気もするが、日記を確認するとかれこれ1ヶ月以上経過している。
あれからもうそんなに経ったんだなぁ。オレはわけもなく感慨深げだ。
ダメだ。浸っている場合ではない。
オレはしわしわになったそれをナイフで真っ二つに切り、そして食べた。
やけにすっぱいんですけど。
しかし、それがパッションフルーツ本来の味なのかどうかは知る由もない。
なぜなら、これがオレの初パッションだからだ。
オレのパッションフルーツデビューは、かくも切なくホロずっぱいものとなった。
言ってる意味が自分でもよく分からない。


26(月)         60 100

〔アナログ人間〕

▼ついに鉄の女と言われたS木もダウン。インフルエンザじゃないのがせめてもの救いだが、しかし、38度4分と言う熱。先週末の雨中マリンスタジアムがかなり効いているのではないか。ともあれ問題はこれから会社の決算が始まると言う事実である。なにしろ替わりはいない。どうか、持ち前の回復力で早々の復帰を願いたい。
気が進まないだろうけどな。

▼K田は元来アナログ人間である。
しかし、最近ではパソコンを打つ手も板に付いてきた。あれほどアナログだったのがまるで嘘のようである。
そんな感心も束の間、K田は女子社員にこんな依頼をしてしまったのです。
「メール、一枚送ってもらえませんかね」
確かに、気持ちも分からないでもないが、それにしたって、メールに一枚、二枚はないじゃないか。
やはり、K田の根底に潜むものは、アナログの血潮に他ならないのだった。


25(日) 120 100

〔過ぎた愛用〕

▼財布を新調した。久し振りのことである。
どれくらい久し振りかと言えば、この財布を買ったのは確か、非常に切りの良い年だったのではないか。
1990年。
だから、17年か。
呆れるほど、物もちがいいな、オレ。
とにかくオレは一つのものを長年使い続ける習性がある。
長年愛用し連れ添ってきた代表的なものをざっと列記してみよう。
愛車、スカイラインR32型タイプMは、16年。
愛手のひらパソコン、HP200LXは、8年。
愛腕時計、セイコーオートクォーツは、14年。
愛ナイフ、ガーバーマルチツールは、14年。
その他、愛ヘアブラシに至っては約20年だ。
その他にも数々ありそうだが、いったいどれだけ使えば気が済むんだ、おまえ。
我ながら呆れるばかりである。


24(土)         60 100

〔本を捜す〕

▼平井和正のウルフガイシリーズが読みたくなり、本屋やブックオフを捜したがなかった。20年以上も前の作品だから仕方ないと言えば仕方ないが、ウルフガイと言えば、平井和正の代表作ではないのか。そもそも平井作品自体なかなか本棚にない。あるのは、幻魔大戦くらいのものである。
いよいよ、amazon に注文するしかないか。

替わりにと言っちゃなんだが、面白い本を見つけた。
この本の存在自体は知ってはいたものの、なかなか本屋で見掛けることもなく、いつしか忘れてしまっていた本である。
「大山倍達正伝」
今は亡き、極真空手総帥、大山倍達には数々の驚くべき伝説が存在する。しかしながら、その伝説が果たして真実であるのか、はたまた、どれくらい真実なのかを掘り下げた実に興味有る書なのである。ま、だいたい想像は付くわけだけれども。
それにしても分厚い本だなあ。
しばらく堪能できそうである。

▼亀田の試合があった。1階級上げてのノンタイトル戦である。
実況アナも解説の鬼塚も腹が立つほど、相手のモラレスを賞賛しているが、オレから見れば、スピードはないし、パワーもない、まったくたいしたことのない選手だ。
少しでも亀田の勝利を価値あるものとするための配慮だろうか。
結局、こんな相手に手こずり、判定勝ちとは、まったくもって情けない。
その揚げ句に、解説の「ほんとに良い試合でした」はないじゃないか。
それでもしっかり見てしまうオレはいったいなんなんだ。


23(金) 120 100

〔インフルエンザの猛威〕

▼回復しない同僚のI藤はついに病院へ。
結果は、インフルエンザだった。
なんと言うことだ。昨日、今日と散々、菌をばらまいてるじゃないか。
昼飯も向かい合わせで食ってしまったぞ。
お大事に。
Yなどはもっと悲惨だ。机はI藤の真向かいであり、四六時中、咳をくらっていたのではないか。そんなYは急に気になり始めたのか、こんなことを言い出した。
「予防接種しようかな」
そう思う気持ちも分からないでもないが、予防接種の意味を微妙に分かっていない。

果たして、インフルエンザの潜伏期間はどれくらいだったろうか。もし感染していれば来週中にも症状が現れるのだろう。考えてみれば、オレはインフルエンザは未経験だったのではないか。それが果たして如何なるものか、経験に勝る学習なしとは言うが、そんな学習の仕方は、まっぴらごめんだよ。

▼昨日、デフテックのファンである女子社員のS木に、今週の土曜、ロッテの開幕戦にマイクロが国歌斉唱するみたいだぞ、と情報を提供したら今日、S木の口から、こんな言葉が飛び出した。
明日、行きます。
いきなり何を言い出すんだ。
だって、昨日の今日だよ。思い立ったら吉日かよ。
なにしろ明日、千葉ロッテマリンスタジアムへ行くと言うのだ。
なかなか骨のある行動力である。
もしやと思ったが案の定、国歌斉唱を聞いたらさっさとスタジアムを後にするらしい。
なんてきっぱりなんだ。
でもな、買えるのか、チケット。


22(木)         60 100

〔春の陽気に流行る風邪〕

▼ここへ来て、春の陽気は一気に加速し、今日は18度あったらしい。
どうりでほかほかするわけである。
それにも関わらず、事務所内マスク着用率のなんと多いことか。オレの場合のマスクは花粉症のそれであるからどうか気にしないで欲しいが、他の連中のマスクはそんなわけにはいかない。まさに風邪用なのである。
女子社員3人のうち2人はマスクをしているし、見慣れないマスク姿に妙な違和感のあるI藤も咳をゴホゴホして苦しそうだ。K田に至っては、インフルエンザ及び痔で完全にノックアウトされている始末なのである。果たして、K田は今問題となっている、タミフルを投与したのだろうか。年齢から言って、まず大丈夫なんじゃないか、と意見を述べたところ、女子社員のNから反論が出た。
「精神年齢的に危ないですよ」
それももっともな話だが、そんなに奥の深い薬だったのか、タミフル。
そう言う問題じゃないだろ。

ともあれ、このタミフルの使用制限が決まったらしく、今頃かと言う気もしないでもないが、それにしても10代以下限定と言うのはどう言うことなのだろう。
確かに若年層に異常行動が見られると言うのはわかる。しかし、それは今たまたまなのではないか。
となれば、どうしてもタミフルを採用したいと言う何か意図的なものがある様な気がしてしょうがないのだ。
そもそも、こんなにタミフルを使用している国は、日本くらいだと言うではないか。
何か釈然としない気分でいっぱいなのである。


21(水) 150 100

〔見ると燃える〕

▼これを見ると燃える、そんなものが誰しもあるだろう。
オレはこれを見ると、つい燃えてしまうのである。
SASUKE。
己の肉体を駆使し、数々の難関を越えるこの競技は、まさに、信じるものは己の肉体のみを地で行く競技である。
没頭しながら見ているうちに、オレにも出来るのではないかという、とんちんかんな錯覚に陥る。そんな不思議な力を秘めているのだ。
果たして、いまのオレに本当に可能なのか。
全盛期は通常の腕立て伏せ連続320回、親指一本で100回やっていたオレだが、いまでは150回が良いところだ。まったく不甲斐ないことこの上ない。
これは、本人のやる気の問題が起因してるのではないか。そう思ってはいるものの、果たしてそれは単なる自分への慰めなのではないのか。いくらやる気を出したところで、すでに先は見えているのではないか。そんなことをつい思ってしまうのです。
そんな弱気なオレに誰がした。
だって、疲れるんだよ、毎日残業で。


20(火)         60 100

〔春の陽気に食券を買う〕

▼静岡県は浜松方面へ仕事の打合せのため行った。
帰路、浜名湖サービスエリアに立ち寄る。
サービスエリア内はすっかり春の陽気であり、ベンチに座って湖を眺める人達はまったく惚(ほう)けて平和そうだ。
そんな風景を横目に、オレは食券を買う。今日は気分的にラーメンだったが、昨日もラーメンだったことを思い出し、間一髪、かき揚げ手延べうどんといなり寿司にした。
高速道路の食券売り機はたいてい先払い式となっており、オレは適当に100円玉を投入する。いったい何枚入れたか定かではない。しかし、購入可能となれば、ランプが付くので大丈夫、安心せよ。
誰に言ってるんだ。
食券を購入し、受け取り口に並んでいると、いきなり後ろから声を掛けられた。
振り向くと、初老のおじさんが手のひらに小銭を乗せているではないか。
なんだ、このおやじ。もしかして、その手のひらに小銭を乗せておくれと言うのではないだろうな。
しかし、そうではなかった。
「お釣り、忘れてませんか?」
どうやらそれはオレのお釣りらしい。
しかしいまとなってはいったい幾ら100円を入れたのか分からない。なにしろ適当に投入したからだ。だが確かにお釣りを取った記憶がない。食券を手にした安心感から、すっかりお釣りのことなど忘れてしまったようだ。
それはまさしくオレの釣り銭に違いないだろう。オレはありがとうと一言お礼を言い、小銭を受け取った。
なんていいおじさんなんだろうな。

オレはよく釣り銭の取り忘れをやってしまう。
今回の様に小銭ならまだ良いが、以前、1万円札でやってしまったことがある。
お釣りの千円札9枚がピーピー音を立てながら口から出ているにも関わらず、それを無視して行ってしまったのである。
その時も、親切なおばさんがわざわざ教えてくれたのだ。
ありがとう、おじさん、おばさん。
今にして思えば、1割くらいあげれば良かったな。
春の陽気に惚けているのは、どうやらオレのようだぜ。


19(月) 120 100

〔来なかった〕

▼今日から出社予定の派遣の女子社員が来なかった。
まあ、気が進まない気持ちも分かるが、いきなり初日から出社拒否ってことはないじゃないか。
こうなるとただごとではない。
果たしてこの会社にいったい何があると言うんだろう。
やる気のなくなる神様でも潜んでいるんですか。もし、そんな神様がいるのなら、オレは心を鬼にして、こう言おう。
「あっちいけ」
なにしろ、単なる思い過ごしであると信じたい。

▼今日は朝からクレーム処理のため、常滑へ向かう。
常滑と言えば、すぐそこに中部国際空港セントレアがある。目的の場所は埋め立て地であり、吹きっさらしのため、非常に風が強いと言うイメージもあって、さぞかし寒いだろうと思われたが、現地に着くと妙に暖かかった。
オレの頭が暖かいからだろうか。
何を言ってるんだ。春にはまだ早いぞ。

ここの用事が済むと、すぐに四日市へ向かう。
次の約束時刻までぎりぎりである。昼を食べる暇もない。
なんとか間に合い、その後は13時半から16時までみっちりだった。
そんなことで結局、昼飯にありつけたのは、17時近くだった。
こうなるともうすでに昼飯ではない。じゃあなんだと言われれば、いつも晩飯はたいてい23時近くになってしまうので、この場合はまさに夕飯だろう。どうだっていいけど。


18(日)         60 100

〔あてもない休日〕

▼さしてあてもない休日。
そんなときは取りあえずレコード屋に行く。いまだにレコード屋って言うのかよ。
言うような気もするし、言わないような気もする。
そんなことはどうでもいい。
そこで、ミスチルの新譜を購入し、そのあと、ふらっと名古屋城近くまで足を延ばした。近くの喫茶店でお茶をする。さぞかし名古屋城を眺めながらの珈琲は格別だろう。しかし、禁煙コーナーから見えないよ、お城。

このところめっきり春の陽気は遠ざかり、名城公園の桜は、しんと静まったまま、まだまだ咲く気配を見せない。


17(土) 

〔黙々と歌う〕

▼久しぶりにカラオケ屋に行き、気が付けば迂闊にも50曲歌っていた。少々調子に乗りすぎたようだ。調子に乗るにもほどがある。
ほっとけば、何時間でも黙々と歌ってしまうのが玉にきずである。
声が少しおかしいのは、このせいか。
他に理由があるかよ。

▼あの名作、マッドマックスの4が製作されるらしい。
マッドマックスと言えば、メルギブソンの出世作であり、オレはこの映画が大好きで、何回見たかしれない。
なんであんな映画を、と人は言う。好きなんだから、しょうがないじゃないか。

しかし、聞くところに寄れば、次回のマッドマックスにはメルギブソンは出演しないと言うではないか。ギブソンが出ないで、何がマッドマックスだ。
何かわけでもあるのだろうか。監督はこう言う。
彼は、歳を取りすぎました。
そうか、そうだったのか。
マッドマックスの1作目でメルギブソンは21歳だったと言う。そしていま現在、彼は51歳である。
いいじゃないか、51歳だって。
これまでの続編だとすれば、数十年後のメルギブソン、すなわち、その後のマックスだっていいじゃないか。
それがダメだと言うなら百歩譲って、そっくりさんを起用するのはどうか。それは若かりし頃のメルギブソンだ。そっくりさんと言っても、イメージを壊さない程度でいい。それが昔からのファンを幻滅させない最低限の使命だと思うのだ。
だがしかし、まったくの新作に昔のイメージはどうでもいいことなのかも知れないな。


16(金) 120 100

〔派遣社員が決まらない〕

▼名古屋は人手不足なのか、派遣の女子社員がまったく決まらない。
先日、急にバタバタと二人辞めてしまったため、現在女子社員は二人。その負担たるや、かなりのことになっている。毎日、夜10時まで残業とはちょっと普通ではないだろう。
万が一、この二人、NとSに愛想を尽かされ、いなくなったとすれば、男性社員は皆、路頭に迷ってしまうに違いない。それほど、当社の女子社員が担う業務の重要性は高いのである。

そして今日、やっと決まりましたと、派遣会社からの連絡を受け、期待し待った。
だがしかし、悲しい結果に終わってしまったのである。
要は、不採用せざるを得なかったと言うことである。何を今更、贅沢なことを言ってるんだと思うかもしれない。現にオレも思った。
いったいどこに問題があったと言うのだろう。
寝ぐせ。
目撃談によれば、来た女の子の頭を見ると、寝ぐせがすごいことになっていたのだと言う。
きっと、起床したら、ビックリするような時間になっていたのだろう。だからって、面接に寝ぐせってことはないじゃないか。
そう言った意味においては、ズボンの裏返しもまずいだろうし、靴の左右履き違えもよほどだろう。
いるかよ、そんな奴。
これだからかどうか定かではないが、受け答えもまともではなく、支店長は泣く泣く諦めたという。

すぐさま派遣会社に次の人を要請し、午後、二人目が面接に来た。
やっと決まったと思ったのも束の間、数時間後に断りの電話が来る。

そして、最後の砦の3人目が夜7時過ぎにやってきた。
これがダメなら、いよいよNとSはまずいことになる。

果たして、なんとか決まったのである。
しかし、油断は禁物だ。月曜の朝、その存在を確認するまで安心はできないのである。
早いとこ、歓迎会やった方がいいな。


15(木)         60 100

〔不思議なマスク〕

▼一頃に比べればずいぶん楽になったが、それでも相変わらずマスク着用の毎日である。しなくともなんとかなりそうだが、やはり油断は禁物である。なにしろ、ひとたびクシャミが始まれば、もう止まらない。クシャミをこらえることのなんと体力のいることか。

周りを見渡せば、オレの様にマスクを着用している人をちらほら見掛ける。
しかしながら、これはいったいどう言うことなんだ。
鼻が出ている。
マスクはしているが、よく見ると、しっかり鼻が出ちゃってるじゃないか。
ひどいのになると、鼻はおろか、口まで出してしまっている。
いったいどう言うつもりでマスクをしてるんだ。
確かに暑かろう、苦しかろう。だがしかし、マスク本来の目的は、けっして口を隠すことではないはずだ。口裂け女ならば別だけどさ。
マスクをすることによって、鼻から花粉を吸い込むことを防ぐためなのではないか。
鼻を出して、なにがマスクだ。
まるで覆面レスラーが覆面を頭に被っているようなもんじゃないか。
そりゃ、意味がないよな。
オレはこの様なマスク姿を見るに付け、不思議な気持ちにさせられるのです。


14(水) 120 100

〔映画を思い出す〕

▼そう言えば、最近めっきり映画を見ていないことに気付く。
昨年は「ナルニア国物語」1本しか見ていないのではないか。
見たい欲求に駆られる映画がなかったとは言え、やはりこれはかなり少ないと言えよう。
今年はもうちょっと見ないとな。
▼映画と言って思い出すのは、故郷の映画館のこと。
一軒しかない映画館は子供に取っては貴重であった。その日オレは弟と二人で見に行った。あれは冬だったはずだ。なぜなら、映画館の中はまるで冷凍庫の様に寒かったからだ。しかも客はオレたちの他に数人いるだけだ。それが、なおいっそうその寒さに拍車を掛ける。
なにしろ寒い。吐く息は白く、身体の震えが止まらない。これじゃまるで網走刑務所だよ。
念のため言っておくが、入ったことないから。
それでもせっかく楽しみにして来たのでしっかり見た。
そんな映画館でガタガタ震えながら見た映画は、「地上最強の空手」と「ゴジラ」の豪華二本立てだったのではないか。
いったいどれだけ脈絡のない組み合わせなんだよ。
しかも、数年前の映画ときてる。どうりで客が少ないわけだ。
果たしていまもその映画館は存在するのだろうか。
その真実を知るのがなんだか恐い。


13(火)         60 100

〔見始めたら止まらない〕

▼昨晩、帰宅後、さっそくビデオに撮っておいたHERO'sを見ていたら、夜中の2時を廻ってしまった。平日に格闘技はやめてくれよ。
なにしろ、見始めたら止まらないのが格闘技であり、食べ始めると止まらないのが、かっぱえびせんである。
比喩が情けないほど古くないか。

そして更に、見終わったときの、あの充実感と疲労感はなんだ。
どうやら、見ている間、かなり力が入っているらしい。
格闘技観戦もまた、格闘技なのではないか。
お陰で、熟睡できました。


12(月) 120 100

〔ガリガリ〕

▼朝、車のウィンドウがガリガリに凍っていた。今年一番のガリガリ度なのではないか。
今頃なんなんだ。
なにしろ朝の忙しいときのガリガリは困る。一分一秒を争うときに、へらでこすげ落とすその姿はさぞ必死なことだろう。それでもなんとか氷の除去は完了し、発進。
このあと、まだちょっと視界が悪いからと、ウォッシャー液にワイパーを作動させたのが間違いだった。ウォッシャー液は瞬時にして凍り、ウィンドウは真っ白けだよ。
まったく迂闊だった。これほど緊張する運転もないだろう。なにしろ、前方不注意どころの騒ぎではない。ほとんど見えないのだ。
ほんのちょっとの氷の隙間を必死に覗き見ながら運転する。この緊張感はなんだろう。覗き犯の気持ちが分かろうと言うものだ。
そんな気持ちを知ってどうする。
とにかく普段のクリアーな窓がこれほどありがたく思ったことはない。ほんとにありがとう。
誰にお礼を言ってるんだ。
デフロを全開にし、走っていたらいつしか視界も開けてきた。
そんな状況で早朝から四日市へ向かう。名古屋は、寒かったものの天気は良好であったが、四日市は雪だった。
それでも、桜の開花は20日なのか。
そんなこと気にしてもしょうがないな。


11(日) 

〔西へ進めない〕

▼不用意に街中へ入っていったら、どこもかしもも通行止めだ。なかなか先へ進めない。
すっかり忘れてたよ。今日が名古屋国際女子マラソンだったこと。
なにしろ3時間もの間、西と東は分断され、先へ行くため、いったいどれだけ迂回したことか。
分かっていれば、そんな無謀なことはしなかったのだろうが、一度、名駅方面へ行こうと決めたからには後には引けない。前進あるのみだ。
そんな大袈裟なことかよ。
それにしても今日は廻ったなあ。
ここに列記してみよう。
ダイエー、ユニクロ、コンプマート、ドンキ、スギヤマ薬局、コジマ電気、エイデン、ケイズ電気、ヤマダ電気、スタバ。
こんなに廻ったら、ついつい衝動買いもしちゃうじゃないか。見れば、財布の中は空っぽに等しい。
この時期、こんな気分になることはたまにある。花粉のせいだろうか。
ま、これと言って特別することもないって証拠だな。


10(土)         60 100

〔評判のギョウザを食べる〕

▼以前テレビにも登場していた、ギョウザが美味しいと評判の店で、初めてそのギョウザを食べた。
やはり、評判通り旨かった。
これからこのギョウザが自分的に定番となりそうな、そんな予感さえするのである。
ふと見ると、何やら張り紙がしてある。オレは我が目を疑った。
今月で店じまいって書いてあるじゃないか。いったいどう言うことだ。
これほど旨くて評判の店が締まってしまうと言うその裏には、いったいどんな理由があると言うのだろう。 きっと、のっぴきならない理由があるに違いない。
考えられることとして、もっとも可能性のあるのはこれだろう。
飽きちゃった。
なにしろ作り過ぎちゃったら、その行く末はこうなるに違いなく、店主はこうつぶやいたのではないか。
「そろそろ、シュウマイにしようかな」
確かに、もう何十年もの間、ギョウザばかり作り続けてきたのだろう。飽きるのも無理はない。だがしかし、いきなりシュウマイってことはないじゃないか。
これまで培ってきたギョウザ魂はどこへいっちまったんだい、えぇ、おまえさん。
そんなオレの心配をよそに、よく見たら、チェーン店なのだった。


 9(金) 120 100

〔また一人、去る〕

▼今日、また一人、女子社員が去っていった。
半年という短い間であったが、いなくなると、やはり寂しいものである。
最後はやっぱり泣いてたな。
ともあれ、無趣味だと言う彼女の今後が心配である。

女子社員Nから聞いたところによれば、この2年間で去った女子社員は、11人に登るという。当然、オレも知ってて当然なのだが、名前を挙げろと言われても、なかなか出てこないよ。
なにしろ、11人だ。サッカーをやれと言えば、できてしまう人数ではないか。
言ってる意味が分からない。
それにしても、なんだろうな、この入れ替わりの激しさは。
いったい原因はどこにあるのか。
もしかして、オレか。
いくら考えたところで、鈍感なオレには分かろうはずもない。
いま残っている女子社員、NとSには、是非とも奮起してもらい、あと10年は頑張ってもらいたい所存なのである。
まっぴらごめんだろうけど。


 8(木) 

〔カレーの中に〕

▼昼は、会社の連中4人でカレー屋に行った。
4人仲良く食べていると、急にI藤のスプーンを持つ手が止まった。見ると、もともと曇った顔つきが更に曇っている。
近くにいた、女性店員を呼ぶ、I藤。
そして、凄みを聞かせた声でボソッとこう言った。
「毛がはいっとったがね」
見事な名古屋弁である。生粋の名古屋人だから当然と言えば当然だろう。
因みに、角刈りだ。
したがって、入っている髪の毛が、I藤のものでないことは誰が見ても明かである。
女性店員はすぐさま、店長らしき人物を連れてきた。
申し訳有りません、と何度も傾倒丁寧に謝る店長。
その姿勢に誠意が感じられたのか、I藤は納得し、その場は納まった。
すると、I藤は自分のした行動が不安になったのか、こう言い出したのだ。
「みんなはこんなときどうする?」
T橋は、自分はたぶん文句は言わないと言うし、Yも、よっぽどじゃないと言わないと言う。オレはと言えば、時と場合に寄るけど、やっぱり、芋虫はやだな、と意見を述べた。
誰も、芋虫の話などしちゃいない。
なにしろそれを聞いて、少し落ち込むI藤。
何度も言うようだが、因みに角刈りである。
そんなI藤を見てオレは、「でも、やっぱり言うべきだよ」、そう慰めたのだ。
I藤のカレーは差し引き200円と、かなりお得だった。
心なしか、I藤はご機嫌だった。


 7(水)         60 100

〔打合せに急ぐ〕

▼午前中は長久手で一仕事し、午後から打合せのため大高へ向かったが、高速に乗るなり事故渋滞に出くわし、すぐさま降りた。1250円も払ったのにだ。
だいたい名古屋の高速料金は高すぎる。こんな狭い名古屋高速で、750円はないじゃないか。あの広い東京よりも遥かに高いとはどう言うことだ。
そんなことより、早く行かねばならない。
しかし、相手はただの渋滞ではない。事故渋滞である。だったら素直に下道を走るのが上等だろう。
しかしながら高速が渋滞の時はたいてい下道も混んでいる。上の車が下に降りてくるし、下から上へ上がろうとする車でつっかえているからだ。
そんな国道1号線をおにぎりを頬張りながらひた走った。間に合うかどうか心配だったが、なんとか予定時刻の13時半には間に合った。
だがしかし、
驚いたことに、打合せはなかった。
いったいどういうことなんだ。
待てど暮らせど、打合せ相手が来なかったのである。
まるで、キツネに下唇を摘まれたような話ではないか。摘まれるところがちょっと違う。
確かあれは1週間前、そんな連絡があったと営業のI藤からオレは聞いたはずだ。
I藤に確認すると、そのとき、打合せ開催のメールが先方から来たのだと言う。
オレは帰社後、すぐにそのメールを確認した。
開催場所が違ってますよ。
そりゃ、いくら待っても来ないはずだ。
オレはその事実にひとしきり納得し、そしてこう自分に言い聞かせた。
自分の目で確認しなきゃな、なにごとも。


 6(火) 120 100

〔バッテリーを読んでいる〕

▼あれだけ暖かかった昨日に比べ、一転、なんだ、今日のこの寒さは。
四日市は雪まで降る始末だ。どれだけもてあそんだら気が済むんだ。
噂通り、最近のお天道様はどうかしている。

▼いま、読んでいるのは、あさのあつこ著「バッテリー」である。
もうすぐ映画が封切りになるとのことで必死に読んでいる。
たぶん見ないけど、映画。
「バッテリー」
オレくらいになると、それが野球を題材にした小説であることは瞬時にして分かる。しかし、オレは敢えて心を鬼にし言っておこう。
この小説は、蓄電池に賭けた青春をテーマにした話ではありません。
小学生には電池ごときで青春を棒に振って欲しくないと切に願うのです。
どんなストーリーだよ、それ。

それにしても、久しぶりに読んだなあ、こんな純粋無垢な小説。
まだ途中なので、なんとも言えないが、いわゆるスポ根ものではないだろう。
子供には子供の悩みがあり、その裏には現代の子供事情がしっかりと根を張っている。そんな悪環境の中、子供は子供なりに考え、道を開いていくのだ。
それに比べて、オレはなんてアホな子供だったんだろう。
詳細は敢えて述べないが、客観的に見ても、とにかく呆れるほどアホだった。
あまり、アホアホ言わないでくれたまえ。
オレはどちらかと言うと、アホより、バカと言われるのが第一希望です。


 5(月)         60 100

〔先輩の転勤〕

▼現在、新潟にいる会社の先輩Fさんがついに転勤となった。
それは本人にとって嬉しい転勤である。
なにしろ、20数年、希望し続けてきたのだ。やっとかなった待望の転勤なのである。
転勤先は北海道札幌。普通ならば、誰も希望などしない土地である。
なぜならば、寒いし、熊が出るし、コロポックルなどもうろついているからだ。
それなのに、Fさんは希望した。それは北海道出身だからに他ならず、いまも実家は遠軽にあり、そこに住む年老いた両親が常に気掛かりであったものの、やはり新潟から北海道は遠い。
そして今回、半ば諦め掛けていたところへ、降って沸いた幸運が訪れたのである。
考えてみれば、定年まであと10年ちょっとだと言う。
だとしたら、北海道の地で、仕事を全うするしかないだろう。
オレは、Fさんに言った。
「ボクはそのあと引き継ぎますから」
そんなことを言っといて、ちゃっかり沖縄にいたりしてな。
そうは思い通りにいかないのが、会社の人事なのである。


 4(日) 150 100

〔桜咲く〕

▼暖かいと言うよりも、むしろ暑いと言った方が良いくらいの陽気だ。
気温は20度を遥かに超えており、これじゃTシャツで歩きたいくらいだよ、まったく。
なにしろ、うっかり桜も咲いてしまいそうな、そんな感じなのだが、うっかりものの桜が現に存在した。
見れば、見事にいまが見頃を迎えているではないか。
名古屋市は東区の、ある桜並木である。聞けば、大寒桜と言うらしいが、それでもこの時期咲くのはかなり珍しいと言う。
写真撮影に夢中な人々を尻目に、小鳥やミツバチは蜜をついばむのに必死なのだった。

大寒桜 大寒桜

▼夜は、K−1で燃えた。
いきなり、ダウンさえ未経験のチェ・ホンマンのKO負けに始まり、武蔵の陥落、澤屋敷によるレバンナ撃破の大金星、そして、シュルトの大逆転KO勝利と、久しぶりに良い物を見せて貰ったと言う感じだ。
K−1も確実に新時代が到来している。そんな印象の大会だった。


 3(土)         60 100

〔洗車でさっぱりする〕

▼今日は休日であった。
日中は自宅でゆっくりと、昨日借りたDefTechのDVDなど見てくつろいだ。
夕方出掛け、久しぶりに愛車の洗車などする。考えてみれば今年初めてなのではないか。
どうりで汚れは頑固であり水垢もなかなか取れない。長年蓄積したものなのだろう、ガンメタだからまだいいものの、これがもし、マッハ号のようなホワイトボディだったりなどすると、かなりやっかいなことになっているのではないか。これはもはや、素人の洗車じゃ無理だろうな。
それでも、一通り洗車が終われば、非常にさっぱりした男前の愛車である。
そんな愛車にまたがり、、、って、馬かよ。
気分も軽やかに行った先は、回転寿司なのだった。


 2(金) 120 100

〔車の替えどき〕

▼I藤は車が欲しいらしい。欲しいと言っても現在ちゃんとあるのだが、そろそろ飽きたと言うのだ。
確か、いまのオデッセイはそれほど年数は経ってはいないはずである。
何か、車を替えねばならない理由でもあるのだろうか。
そこでI藤は口を開いた。
「2万キロ越えちゃったし、タイヤがもうダメだから」
聞けば、I藤が過去に乗った車はどれも2万キロを越えなかったと言う。それにしたって、2万キロで交換ってことはないじゃないか。しかも、タイヤが限界って、交換すれば済む事じゃないのか。
だったらオレの愛車、スカGは、どう説明したら良いと言うんだ。
だって、16年目だよ、16年目。
16年と言ったら、もう高校も2年生だ。そう考えると、驚くなぁ、時の流れの速さに。
なにしろ替えどきはとうに過ぎているだろう。だからこそ、これからなのだ。こうなったら、とことん付き合うしかないのだ。


 1(木)         60 100

〔お宅拝見〕

▼K田が最近、よほど思い切って購入したのは、マンションである。
まだ引っ越し前のそのマンションを見せて貰った。
入ると、ロビーが立派なのには驚いた。管理室のカウンターなんかもあるし、これじゃまるで、ホテルじゃないか。
住居内はかなり広く感じるし、一瞬モデルルームの中ではないかと錯覚を覚えるのは、まだ家財道具がなにもないからだろう。
本人は、これからローン地獄だとうんざりしているようだが、それもまた張り合いになるのだと自らを追い込んで頑張るしかないだろう。
そもそも、家を持つなんてこと自体、たいしたものだよ、まったく。




byクムラ〜





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