◆腕立て日記◆

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする。

体力維持か、単なる意地か、長年続けている腕立て伏せ。
ややもすると怠け気味になってくる今日この頃。
自分自身への叱咤も含め、ここに記す。

|めっせ〜じ|

<2005年11月>

     ◆腕立伏◆スクワ◆背筋◆腹筋 ◇時間

30(水) 120           【23:00】

▼安城から常滑、そして天白区へと廻る、なんとも目まぐるしい一日であった。

▼営業のKは仕事の多忙さを理由に、今週末の大阪での会議を欠席したい旨を必死に訴えたが虚しく却下された。
予想通りである。
そもそも行きたくない気持ちは皆同じだよ。

▼どうも最近右膝がダメであり、スクワットができないでいる。
腕立てもめっきり停滞気味だ。これじゃダメだな。


29(火)         60 100【22:30】

▼常滑である。海っぺりだからだろうか、非常に風の強い一日。
なにしろ海っぺりであり、知人のカーナビの表示がいままさに海上であることからも、かなりの海っぺりさを感じる。
感じるのはいいが、古いよ、古すぎる、そのカーナビ。


28(月) 150           【23:00】

▼もうすぐ12月とは思えないほどの陽気だが、オレ自身はとても陽気な気分になれない、そんなあたふたした一日であった。
あたふたしてはろくな仕事ができないので、できるだけあたふたしないよう心掛けてはいるものの、どうしたって、あたふたせずにはいられないほどの仕事量だよ、こりゃ。
月末であり、またすぐそこに年末が迫ってきているのだからそれもまた致し方あるまい。
更にまたすぐ先に辞職を控える社員もおり、それを考えるとまた更に憂鬱な気分になるがいまはまだ考えるのはよそう。さし当たっては、目先の実務を消化させることが先決なのであり、はっきり言ってそれが精一杯なのだ。

▼今日はブルース・リーの生誕65周年であり、香港やボスニアなどで銅像が設置され、記念式典が行われたとのこと。非常にめでたいことであり、ブルース・リーファンのオレに取っても非常に喜ばしいことであるが、ちょっとまてよ。
なんなんだ、その65周年ってのは。
そんな中途半端な記念日があるのか。
たぶん、毎年やってるんだろうな。


27(日)         60 100【22:30】

▼たまに食べたくなるのがマクドナルドだが、昨日今日とすごい混み様である。ここら辺一帯のマクドナルドがすべてこの様な状況であり結局諦めざるを得なかったが、いったいどれだけのマック好きがいるんだ、この世の中に。
日本中のマックがこの様な状況なのではないかと思うほどオレの思いこみは甚だしく、まったく呆れるばかりだが、ひとつには期間限定品がそうさせているのだろう。
それにことごとく乗せられる我々も我々だが、その戦略には感心するばかりでる。
恐るべし、グラコロバーガー。

▼愛車スカGのワイパー交換のため、オートバックスへ。
交換したのはついこないだと思っていたが、実は4年以上も経っていたのには驚いた。呆れた時間感覚である。どうりで付け方を忘れているわけだ。
悪戦苦闘しながらワイパーを交換しているうちにジャパンカップは外れた。


26(土) 150           【22:00】

▼紅葉見物のため今日向かったのは鳳来寺山である。豊川ICを降りて1時間ほどのところにある。
もうすっかり紅葉も最高潮であろうと思われたが、まだまだそうでもない。
愛車スカGで頂上まで一気に登り切ることができたものの、駐車場に入る800m手前で渋滞。30分ほど掛かって駐車場に入った。駐車料金は500円。
すぐに目に入ったのは長蛇の列である。
いったいどんな人気者がいるかと思いきや、そこにあったのはトイレである。
トイレもある意味人気者だけどね。
なにしろ駐車場内にあるトイレは長蛇の列となっており、おばちゃん達は男子トイレにまで並んでいる始末だ。どうやらここにしかトイレはないらしい。
ここから15分ほど歩くと鳳来寺と東照宮がある。説明書きの立て札を見れば、ここは日本の三東照宮のひとつとのことで、家康の母が家康の出生を祈願したと言う伝説のあるところらしい。まったく知らなかったな。東照宮と言えば、日光東照宮くらいしか知らなかったし。
帰りは鳳来牛の焼き肉を堪能したのだった。


25(金)         60 100【22:30】

▼体勢はすっかり月末であり、みな慌ただしく一日が過ぎて行く。
なんだかチャカチャカしている者もいれば、すでに諦めモードの者もいる。
そんな状況の中、今週はG1が二つある。いきなり競馬かよ。
明日のジャパンカップダート、そして日曜のジャパンカップである。1週間に2つもG1とは、なんだかもったいないような気もするが、海外から騎手が来ていることもあって、それもまた致し方ないのだろう。
しかしながら、連日のG1予想は大変である。これでなかなかG1の予想ともなると、懇親の力が必要なのだ。
もっと他のことに力を使ったらどうだ、と言われそうで辛い。


24(木) 120           【22:20】

▼昨日、大須へ行き気付いてしまったことがある。それは自分の心の奥にある懐かしいあるものを呼び覚ましたのである。
ロボット。
いま、ロボットが面白い。
ロボットと言っても、ブリキのロボットではない。それはレトロ玩具マニアの部類であると言えよう。
最近ちょくちょく、ロボットの大会をテレビで見掛けるが、少し前まで2足歩行のロボットなど技術的にかなりのハードルであったものである。それが組立キットとして発売されており、しかもドライバー1本で組み立てられると言うから驚きである。
ロボットの制御はパソコンのプログラムにより行われ、それにより様々な動きをコントロールし再現するのだ。
なんとも楽しそうだが、そんなもの手に入れていったいどうしようってんだ。地球征服でもしようと言うのか。バカ言っちゃいけない。
我ながら今一つ分からないのだった。


23(水)         60 100【22:30】

▼久しぶりにリリースされたASKAのニューアルバム、SCENE3を購入。製作期間1年と言うから、かなり期待できる作品だろう。ずいぶん偉そうだな、オレ。
なにしろ前作から14年である。早いものである。
その中にあった「はじまりはいつも雨」の続編となる曲が入っていると言うことで話題になっているが、続編だからと言って「終わりはいつもぴーかん」と言うことではけっしてないし、ましてや「最中はいつも吹雪」となると、もうなんのことだか分からなくなっているじゃないか。
その曲の名は、「愛温計」である。
それがなぜ続編なのか、聞き込まないと分からないのである。

▼DVDのメディアを買いに大須アメ横へ。
なんだかんだ言って、メディアは大須が一番安い。いつもの店で50枚1580円のDVD−Rを購入。
万松寺駐車場が値下がりしていたのは嬉しかった。そもそもいままでの料金が高過ぎたと思うのだが。


22(火)               【00:00】

▼常滑方面へ行く。
この辺は埋め立て地域である。マンションなど建設中を見掛けるが、果たして大丈夫なのかといらぬ心配などしてしまう。
杭を打っているから大丈夫とは言うものの、地盤がもし、ちょっとどうかと思うくらいに沈下すれば、建物自体は大丈夫だとしても、すっかり杭はあらわになり、これじゃあ、まるで1階が2階じゃないかと言う事態になりはしまいか。
そこまでひどい土地は、建てる計画からして間違っているですよ。

▼夜、先立って退職した元女子社員を呼んで食事会をした。
いろんな意味で、みな大爆発であった。


21(月) 180           【22:00】

▼一週間の始まりは、終日事務所で仕事であった。

▼それにしても他人事ながら大丈夫なのかと心配になるのは大相撲である。
ほーら、耳を澄ましてごらん、聞こえるだろう。閑古鳥の鳴く声が。
なにしろ入場者のその少ないことと言ったら、近来希にみるひどさであり、どれくらいひどいかと言えば、テレビの画面でさえ、その空席の数の多さが目立ってしまうほどなのである。これはよほどのことではないか。
それもこれも原因はこれに尽きるだろう。
「曙(あけぼの)」
曙の不甲斐なさが、相撲のイメージをことごとく落としているに違いない、オレはそう思うのだ。
だってそうだろう。元横綱だよ、横綱。
その元横綱の豪快かつ惨めな負けっぷりは、とても「僕は元横綱です」などとは、恥ずかしくて言えたものではないのではないか。
どうか、そんな汚名を吹き飛ばすようなヒーローが相撲界から出現して欲しいものである。


20(日)         60 100【22:00】

▼昨日のK−1は久しぶりに面白かった。
ここ最近のK−1はずいぶんレベルが下がっている、そう思っていただけに、その状況を打破すべくセーム・シュルトの初優勝は非常に意味のあるものだったのではないか。
それにしても、シュルトは強すぎる。

▼高橋尚子が東京マラソンで復活し非常に感動したものの、残念なのは直前の足の肉離れを事前に告白したことである。もし負けても言い訳のできる状況を作ったと言われてもしょうがないだろう。これがなければ更に感動したに違いなく、それがちょっと残念だったし、本人も少々悔やんでいるのではないか。しかし優勝は優勝である。
それにしても凄いのは、ゴールを切ったあとの高橋選手である。皆に祝福され、もみくちゃにされたあげく、すぐに優勝インタビューであるが、なんだあんたのそのケロッとした顔は。息もまったく、はぁはぁ、言ってないじゃないか。
とても、フルマラソンを走り終えたとは思えない。まったく呆れるばかりなのだった。


19(土) 120           【23:30】

▼名古屋モーターショーへ行ってきた。
ひどい渋滞であったが、それでもどうしても行きたい理由があった。
お姉ちゃんがいっぱいだからさ。
確かにそれもあるだろう、しかし、そんな恥ずかしい理由よりも、もう少しましな動機があるのだ。
GT−R。
言わずと知れた、日産スポーツカーの象徴である。
2年後に発売されると言う新型GT−Rは雑誌などで見てはいたものの、やはりこの目で見ないわけにはいかないだろう。
会場に入るとすぐに日産ブースへ向かった。
やはり、GT−Rの廻りは人だかりである。その存在感は圧倒的であり、何か獰猛な野獣を感じさせる。なにしろ馬力は500馬力にもなるのではないかと言われているし、ミッションなんかは、7速とも8速とも言う。そこまで必要なのか、日本の道路で。
いや、GT−Rだからこそ許されるスペックなのだ。

▼また別の会場では、ビンテージのコーナーがあり、そこにもGT−Rが展示されていた。
ハコスカGT−R。
なんて、かっこいいんだ。
往年の名車であり、オレの憧れの車でもある。
新型GT−R、ハコスカGT−R、はっきり言えることは、どちらもオレには手が届かない遠い存在だよ。


18(金)         60 100【22:00】

▼終日、事務所にこもって仕事。
こもらずにいられないほど非常に充実した一日であり、はっきり言えば、イヤになるほど目まぐるしく過ぎた一日だったとも言えよう。
しかしながら、ちゃんと土曜日曜と休めるのはありがたいことであり、通常ならば、このくらいのタイミングに大阪での会議があるはずなのだが、今月は中止となっており、これだけでも精神衛生上非常によろしくもあり、かいつまんで言えば、嬉しいったらないよ。


17(木) 170           【22:00】

▼他人とちょっと違うと言うのは当たり前の話であり、とりわけ人と微妙に言い回しが異なっていると言うのは、これもまあ個性であるのだから致し方ないとして、それが微妙の枠を逸脱すると少々妙なことになる。
それは同僚ITの場合である。
プラスチックは「プラッチックス」と言い、黄色のことは「きいない」と言う。
これだけでも、何か妙な違和感を覚えるが、更に今回発覚したのが、本日解禁になったと言うあのボジョレーヌーボである。
ITはこのボジョレーヌーボを指してこう言ったのだ。
「ボンジョレヌーボー」
いきなりきたか。
確かに日本語でないのだから、少々違っていたって構いやしないだろう。現にボジョーレヌーボーと言う人もいるし、ボジョレヌーボと言う人もいる。だがしかし、ボンジョレはないじゃないか。
冷静に見れば、ただ「ン」が入ったくらいのものである。しかし、この「ン」がいけない。ただこれだけのことで、すっかりワインの風格は台無しだよ。


16(水)         60 100【21:30】

▼すっかり朝は涼しくなっている。
いつもの様に自販機で缶コーヒーを買い、車で会社に向かう。
いつもならなんでもない道路でいきなり渋滞にはまった。何かあったのだろう。
通常であれば、道路工事、あるいは、おばあちゃんの横断、このどちらかだろう。
しかしながら予想に反し、事故だった。
誰でも予想できるよ。
交差点でセダンとワンボックスが衝突したと見え、ワンボックスは見事に横転している。さしずめ、どちらかが信号の変わりばなに無理な右折でもしたのだろう。
他人事ではない。年の瀬が押し迫るに連れ、人はそんな無理な気分になりがちである。
何事も無理はいけない。かと言って、いつも気楽な気分ってのも如何なものか。
その辺のバランス感覚がなんとも難しいのだ。特にオレの場合は。


15(火) 160 100       【22:00】

▼夏の甲子園、国体、そして今日の明治神宮大会での優勝。
駒大苫小牧である。
明治神宮大会ってのが、いったいどんな大会なのか分からないが、まさか明治神宮にゆかりのある学校だけの大会と言うわけではあるまい。
なにしろ全国大会3連覇である。
駒大苫小牧のその強さはいったいなんなんだろうか。こうまで強いと、「たまたま」などと言う安直な言葉は口が裂けても言えないじゃないか。
だがしかし、不思議なことに誰ひとりとしてプロを志願する者はいない。
そこだな、あの強さの秘密は。


14(月)         60 100【22:30】

▼同僚Hと佐久間まで遠征。
豊川ICを降り、新城から、鳳来町を抜ける。鳳来町は紅葉の名所としても有名であるが、まだまだ紅葉は先のようである。
前回来たときは磐田郡の佐久間町だったが、先立っての合併で浜松市の佐久間町となった。しかし、どう見ても、やはり以前のままの佐久間なのだった。

帰路途中、ランチを食べにある店に入った。焼き肉ランチは900円となかなかお得である。カルビ、ミノ、ホルモンなどの中から、2品選択できるのは、なかなか気が利いていると言えよう。
オレはその中から、カルビとカルビを頼んだ。オレはカルビずきであるから致し方あるまい。しかも、肉は鳳来牛だと言うから、至れり尽くせりである。
5分もすると、ランチが運ばれてきた。
それは鳳来牛である。だがしかし、、、
細かいよ細かい。
まるで、、、細かいよ細かい。何回言うんだよ。
なにしろランチである。ランチの分際で文句は言えないだろう。
だけれども、うまいのだ。
これだけ風格のない肉でこれだけうまいのだから、さすが鳳来牛と言えよう。
ところで鳳来牛って、どんな牛さんなんだ?
とにかく、ちゃんとした鳳来牛がどれだけ旨いのか、オレには皆目想像が付かないのだった。


13(日) 150           【21:30】

▼ファ○リカから車が仕上がった旨の電話があり、即愛車スカイラインを迎えに行った。
みすぼらしかったエアロパーツもすっかり綺麗に塗装され、まるで新品の若々しさを取り戻したようで、愛車共々大変嬉しい次第である。

スカGのリアスポイラー

思えば今年はずいぶん愛車に手を掛けているのではないか。
車検に始まり、タイヤ交換、バッテリー交換、そして今回の塗装である。
そして次に手を掛けねばならないのは、オーディオなのではないか。なにしろすっかりダメになっている。ラジオを聴こうにもディスプレーの液晶が判別不能になっているため、いまどこの局を聴いているのか分からないし、カセットテープを突っ込んでも、いっこうに音楽が出ず、出るのはカタカタと言う音ばかりである。そもそも今時カセットテープはないじゃないか。
取りあえずは我慢しよう。走るのにはまったく関係ないからな。
まだまだ頑張ってくれよ、スカG。


12(土)         60 100【22:30】

▼起きるなり背中が痛い。どうやら寝違えたようだ。いったいどういう寝方をしたのだろう。まっすぐ上を向いて寝ていたつもりだが、つもりなのは本人だけで、実は知らぬ間にエビぞって寝ていたのかも知れないし、丸まって寝ていたのかも知れない。しかし、ただそれだけでこんなに痛くなるものだろうか。だとすれば、無意識のうちに背筋運動でもやっていたに違いないだろう。

もしかして、これが新しいトレーニングの形なのではないか。
なにしろ、無意識である。
一言で言えば、
寝ている間に、あ〜ら不思議、いつの間にやらフィットネス、
だ。
どこが一言なんだ。
とにかく、苦痛感もなければ、惰性感もない。これなら無理なく続けられるだろう。
だがしかし、問題は起床したときだ。
なぜか、連日疲労感におそわれる。あまりもの疲れに、仕事をしていてもついうとうとしてしまう。気が付けば、毎日、まっ昼間から寝ている始末だ。
なんだ、この本末転倒さ加減は。
やはり、寝るときには寝る。やるときにはやる。これが一番だよ。


11(金)               【00:00】

▼終日、事務所で仕事。
夕方から雨が降ってきた。今週も週末は雨なのか。

▼夜、男4人で飯を食いに行く。金曜と言うこともありどこも満席だった。さまよったあげく、結局先週と同じ焼鳥屋に入った。
こうも焼鳥ばかり食っていると、方々の鳥さんたちから苦情が出ないか心配である。
つまらないことを言ってしまった。
そんな取り留めもない様な話をしていたら、すっかり11時も過ぎてしまい、地下鉄もなくなってしまったようなので、HTを家まで送って帰った。
HTは酔うとウルトラマンになってしまう癖があるが、今日はそんな心配もなく、無事帰路に着いたのだった。


10(木) 120 100       【22:40】

▼K田に弱点は数多くあるが、その中でも代表的な弱点に魚がある。
魚の目が恐いとか、魚にお尻を噛まれたことがあるとか、そんなことではない。
魚が食べられないのだ。特に生ものはもってのほかだと言う。
だがしかし、そんなK田にも例外があり、これだったら大丈夫だと言うのだ。
「粕漬け」
おかしなことに魚の粕漬けは食べられると言うのだ。食べられるどころの話ではない。大好物だと言うのだから、なんだ、おまえのその我が侭さ加減は。
オレは、魚介類は大好きだが、粕漬けはイヤだなあ。
人それぞれである。

▼名駅のクリスマスイルミネーションが点灯した。
まさにカウントダウンが始まったようで、いよいよ気分はあっぷあっぷである。
あまり焦らせないでくれよ。


 9(水)         60 100【22:20】

▼打合せのため事務所に来ていたF氏と円頓寺商店街で昼食を食べた。相変わらずF氏はテンションが高く、いつもの様に明るい。
風情のある家並みを二人でのんびり眺めながら戻ると、いきなりF氏が驚きの声をあげた。
「な、ないっ!」
そうである。さっきまでそこにあったはずの、F氏のランクルが姿を消してしまっているではないか。これは一大事である。
盗難だろうか? いや違う、オレの推理によると、間違いなく、違う。
だから、何なんだ。
レッカー移動の仕業である。
置き紙がしてありました。
実はF氏は過去に2度も車両盗難に遭っていると言うなんとも不幸な人なのであるが、それを思えば、良かったじゃないか、警察で。
そんなことを言ったって、なんの慰めにもならないのだった。


 8(火) 150 100       【22:00】

▼依頼していた見積りを送ってきたあるメーカーの営業マンから電話が入った。さしずめ発注の催促の電話だろう。
「見積り見ていただけましたか?」
「うん、見たよ」
オレはそっけなく返答した。
実のところ他のメーカーに比べ、ここはかなり安かったのだが、いきなりそんなことは言わない。駆け引きがあるからだ。
「一緒に送ったカタログは見ていただけましたか?」
「いや、よく見てないけど、それがどうかした?」
「実を言いますと、あのカタログのものがうちの商品なんですよ」
「そんなこと分かってるよ、他のメーカーのカタログ送る奴なんていないだろ。いったい何が言いたいんだ」
あまりに、もじもじしている相手に対し、オレは半ばキレ気味だ。
「はっきり言ったらどうなんだ」
「は、はい、かいつまんで言いますと…」
実に心細そうにその営業マンはこう言った。
「ちゃっちぃです」
「ん?いまなんて言った」
「他のメーカーさんに比べると、うちの商品はちゃっちぃんですよ。」
そうか、ちゃっちぃのか、おまえのとこの商品は、って、自分の会社の商品に対して、なんて言いぐさなんだ。
実に正直な営業マンである。きっと、そのちゃっちぃ商品のおかげで幾度と無く苦労したのだろう。
だがしかし、これじゃ売れないよ。
他人事ながら思わず、この営業マンの先行きが心配になってしまうのだった。


 7(月)         60 100【22:30】

▼非常にタイトな一日だった。
常滑での客先との打合せが終わったのが12時。そのあと13時から岐阜の恵那で打合せが入っており、久々に高速道路を全開で走った。
まるで計ったかのように、13時ちょうど現地到着。
打合せが終わり、ようやく昼飯にありついたのが16時半だった。

▼本田美奈子が逝去してしまった。
病に伏していたのはもちろん知っていたが、ずいぶん良くなったと聞いていたし、そのうち復帰するものとばかり思っていたため、それを聞いたときはほんとに驚いた。
取り立てて大ファンだったと言うわけではないが、なぜか非常に印象深い歌手だった。

本田美奈子と言えばやはり代表曲「1986年のマリリン」であり、この歌を聴くと必ずと言っていいほど思い出すのは、オレの場合、国道16号線である。
あれは確か、国道16号線の八千代辺りだったのではないか。そのときオレはいつもの様にカーショップへ向かっていたのか、それとも行きつけの洗車場に向かっていたのか、いまとなっては定かではないが、当時の愛車Zでひとり流しており、そしてその時、ラジオから流れていたのが、「1986年のマリリン」だったのである。
なぜそんなことをいまだに覚えているのかオレにも皆目分からない。ただひとつ言えることは、よほどインパクトが強かったのだろうと言うことだ。一度脳裏に焼き付いてしまったものはもうどうすることもできない。どんな些細なことも、本人に取っては良き思い出なのである。
「黙祷…ご冥福をお祈りします」


 6(日) 150 100       【21:00】

▼けっこうまとまった雨が終日降る。昨日洗車した愛車が台無しである。
いや違う、雨が降るからこそ洗車なのだ。ワックスのがっちり効いたボディを、雨の玉がコロコロと転がり落ちることほど気持ちの良いものはないだろう。

▼その愛車スカイラインであるが、少し前から気になっていたことがある。もうすぐ満14年を向かえるとあって、しかたがないと言えばそれまでだが、それはボディの劣化に関することであり、女性に例えれば、お肌の曲がり角と言ったところだろうか、塗装が剥がれてきているのだ。
お肌の曲がり角どころの問題じゃないだろ、それ。

ボディ自体にはそれほどの劣化はないのだが、問題はエアロパーツである。リアスポイラーなどは、すっかり表面の塗装がなくなってしまっていて、その潔さが逆にまた良い具合になってしまっているではないか。しかし、中途半端なのはサイドステップであり、その剥げ加減がなんともみすぼらしい。
思い切って、塗装することにした。

▼近くのファ○リカへ行き、見積りをしてもらう。
担当者は言う。
「いくらだと思いますか?」
がっちり買いましょう、かよ。
それでもオレは単刀直入に、「4万」と答えた。しかし、それはかなり外れだったようで、パソコンの画面に映し出された見積りの金額は、なんと5万7千円ではないか。
オレの曇った顔を悟ったのか、担当者はすぐさま値引きしますとの返答。
結局、4万7千円で手を打ち、スカイラインを預けたのだった。
男前になり帰ってくる愛車が楽しみである。


 5(土)         60 100【23:00】

▼秋も次第に深まり、そろそろ紅葉の話題も出始めてきた。
だったら香嵐渓だろう。
しかし、まだまだ紅葉には早いのではないか。ダメだ。紅葉真っ直中に行ってもごらんなさい。とんでもない渋滞に巻き込まれるのは必至である。だから、行くなら今だ。いましかチャンスはないのだ。
そこで本日行ってきた次第だが、この様に目的は紅葉狩りと言うよりも、食ですよ。
この時期、出店が多く立ち並び、毎年、それを食べに来るのが習慣になってしまっているのだ。

時期はずれとは言え、車はそこそこ混んでいる。駐車場は皆、手前の町営駐車場に停めてしまうのだが、オレは薄暗い山間路のずっと奥の方へ入って行き、そこにある駐車場に停める。料金が半分の500円と安い上に、出店へは、ここからの方が近いのである。
なんて通なんだ、オレは。

通な割には、初めて猿回しを見たし、懐かしい匂い一杯の、三州足助屋敷へも入った。
そこにある「昭和のまち」は、まるで昭和30年代ワールドである。そう書いてあったし。
入るといきなり黄金バットの紙芝居の出迎えを受ける。しかも、見れば、ナゾー編ではないか。なんだっけな、ナゾーって?
奥にはレトロな看板あり、昔懐かしい遊び道具あり、当時の住居あり、おまけに、その当時子どもだったおばさんまでいる始末だ。当たり前だけど。
なにしろ、思いだそうにも思い出せないものばかりなのだ。
それって懐かしいのか。
懐かしいに違いない。例え経験はしていなくとも、日本人には懐かしい匂いというものがしみ込んでいるはずなのだ。
なんか、かび臭くないか、オレの匂い。


 4(金) 150 100       【23:00】

▼朝、いつもなら誰よりも早く来ているはずのKTが来ない。
ITが心配し電話をしたらしいが、出ないと言う。「もしや」、と一瞬良からぬことを考えたが、念のため、HTが電話したら出た。
その声は明らかに寝起きの声であり、自分のいまの状況を把握したとたん、驚きの色は隠せなかったようだが、しかしながら、次の瞬間、KTから出たセリフはこれだ。
「もう、どうでもいいですよ」
確かに、そうだろう。
誰が考えても、もうどうでもいい気分になっちゃう時間だよ。
しかし、これがKTのいつものフレーズなのである。
「おい、書類は済んだのか?」
「もう、どうでもいいですよ」
「見積りは出したのか?」
「もう、どうでもいいですよ」
「こら、タバコの灰が落ちるぞ」
「もう、どうでもいいですよ」
おまえは良くてもこっちは良くないぞ。
これが、KTである。
それを聞いて、いつものKTだと認識し、ホッと胸を撫で下ろす、みんななのだった。


 3(木)         60 100【22:30】

▼名古屋競馬場、通称、土古(どんこ)へ行く。
G1が二つあるとあって、半ば覚悟はしていたものの、それにしたって何だ、この混み様は。
場内が狭いこともあるが、なにしろ凄い人であり、まるで地方競馬とは思えない風景が展開されているし、普段とは違う状況がゆえに、かなり困ったことが発生している。
長蛇の列。
どこもかしこも長蛇の列なのだ。
なかでも馬券売場は凄いことになっており、買うのに20分ほども掛かる始末である。
これではぼやぼやなどしてられないだろう。油断しているとすぐに締め切りの音楽が鳴り始めるのだ。これじゃ、ゆっくり予想している暇などありゃしない。
なにしろみな殺気立っている。馬券を買うのも命懸けだ。
競馬場としての機能は完全にオーバーフローしている状況なのだ。
それでも必死に人をかき分け、パドックを見て、メインのレースを観戦したのだった。
それにしても、好きなメイショウボーラーの敗戦は残念だったなあ。

武&タイムパラドックス


 2(水)               【00:00】

▼合い鍵で入った建物から、何やら怪しい声が…
「システムを解除してください」
なんだ、システムって?
気付いたときにはもう遅い。
いきなり、けたたましいサイレンの音が建物中をこだました。
セキュリティシステムである。
朝っぱらから気分は犯罪者なのだった。

▼夜、男4人で飲みに行った。社内の動きが何かと落ち着かない昨今、何か寂しい気分を醸し出す、そんな飲み会だったのではないか。


 1(火) 120 100       【22:40】

▼ある商品の品番を聞くため、K田に電話する。
品番と言うものは、たいていの場合、英数の組み合わせであり、「A」と「D」、「E」と「G」など、なかなか聞き取りにくいものである。
電話口から聞こえるK田の「P」は、「C」だったり、「E」だったり、なかなか判別し難いものであった。
「なんだって?」
「Pです」
「ん? Cだって?」
「違いますよ、Pですよ」
「え? Eか?」
何度言っても分からないオレに、K田はついに業を煮やした。
「だからぁ、A,B,C,D,E,F,G…」
いつになったら終わるんだ、おまえ。
まあ、気持ちは分かる。「D」ならば、A,B,C,Dの「D」だ。
確かにその手が一番確実だろう。
しかし、いま「P」である。
「P」を説明するのに、Aから数えることはないじゃないか。
見かけに寄らず、とても律儀なK田なのだった。



byクムラ〜





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