■たわごとですかーっ!!■



▼01/9/29【秋はかかし】

秋の情景と言えば、赤トンボ、紅葉など人によって色々思い浮かぶことと思うが、何をおいて真っ先に目に浮かぶものと言えば、これをおいて他にないだろう。
「かかし」
秋の風景大賞があるとすれば、3位には入るのではないか。
そういうことにしました。
かかしと言うと、あまりいいイメージに取られないのが世間一般の総評のようだ。それはなぜか。
「かかしのようなやつ」
これのせいだ。
その昔、学校唱歌に「1本足のかかし」という歌があった。しかし障害者を差別する言葉ではないかと言うことでいまではすっかり見られなくなった。
しかし、その次元とはまた違った意味で、その「かかし」という言葉はいまでも使われているのである。
「かかしのようなやつ」
つまりこうだ。「何もしないで、ただ立っているだけのやつ」
しかし、ここでまた疑問が発生する。一体これのどこが悪いのか、という疑問が。
「かかしのようなやつ」
はたして、こう一言で済ましていいものなのだろうか。かりにもとことん立っているのだ、彼は、、、男かよ。
これほど忍耐強い男がおりましょうか。ある意味、座禅なんかよりも凄いことになっているのではないか。なにしろ座っているのではなく立っているのである。
それに対して、
「何もしないで、ただ寝ているやつ」
これなんかよりもよっぽど建設的だと言えるではないか。
ただ、睡眠しながらあやとりなんかやる人がいたら要注意である。
「何もしないで、逆立ちしているやつ」
これは明らかに、逆立ちと言う行為をしているじゃないか。これは凄いよ、確かに凄い。よって十分評価できると言えよう。
しかしいま問題なのは、「かかしのようなやつ」である。なにしろ、取り憑かれたように立っているのだ。
かかしはいやだと言うのなら、オレは敬意を表して彼のことをこう呼ぼうじゃないか。
「マネキンのようなやつ」
喜ばれそうもない。


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