トラブルメーカー?、マイク・タイソン

2000年10月21日 米国ミシガン州デトロイト
ヘビー級10回戦
マイク・タイソンvsアンドリュー・ゴロタ

マイク・タイソンは言うに及ばず、相手のゴロタも過去、3度ほど反則で失格、無効試合の経験のある曲者。また違った意味で興味のある対戦である。
観客は超満員。ノンタイトル戦でこれだけ人が入る試合はタイソンをおいて他にない。

試合開始のゴング前、タイソンが焦らすかのようになかなかゴロタと向かい合おうとしない。しばらくリング上をうろうろした後、やっとタイソンが前へ出た。ゴロタが非常に大きく見える。

そして開始のゴング。
のっけから、タイソンがいつもの様に身体を左右に振りラッシュを掛ける。ゴロタはそれを捌くので精一杯の様である。そして1R終了間際、タイソンの強烈な右ストレートがゴロタの頭部をヒットそしてゴロタ、ダウン。すぐさま立ち上がったが左目上をカットしている。
2Rもタイソン優勢のまま進み、そして3Rが始まろうとしたその時、アクシンデントが起こった。
セコンドがゴロタにマウスピースを入れようとしても吐き出し、けっして入れようとしないのである。もう完全に試合やる気なし。そして終了のゴング。その瞬間、タイソンは飛び上がって怒った。結局、3Rゴロタの試合放棄によるTKOとなった。速攻でゴロタはリングを降りる。そこへ観客のブーイングと物が雨あられに投げつけられる。ゴロタの身体はずぶぬれ状態。
それにしても、ゴロタは情けない。プロとして失格である。
今回はタイソンに非はまったくないのだが、やはりタイソンの試合、何かが起きる。


◇後日談◇
新聞によると実はゴロタ、タイソンの強烈なパンチで目の上を骨折、しかも脳内出血までしていたらしい。あのまま続けていたら命が危なかったとか。そりゃあ逃げたくなるのももっともだわ(^^;)ハハハ