【K−1長崎大会、ジャパンvsオランダ】

◆2000年1月25日今年K−1第一弾、長崎大会、
ジャパンvsオランダと銘打って行われたこの大会、
やはりどうしても日本人の試合ってえと、いまいち
ピリっとしない試合が多いのであるが、、、
目玉はメインのアーツvs武蔵。どう考えても武蔵が勝つという
図式の想像ができないのが悲しいものがある。3分3Rの
この試合、腹の辺りの肉がちょっと気になるアーツに対し
武蔵のミドルのいいのがその脇腹にけっこう決まる。おっ、これはもしかして
もしかするかも、と期待しつつ2Rへ。
武蔵はうまくアーツの攻撃を交わしつつ、ときおり放つパンチ、ミドル
キックがタイミング良く入る。しかしながらやはりここ一歩の詰めが
ない。次第に武蔵らしい(^^;;クリンチの多い試合運びとなっていく。
そうして最終3Rに突入。アーツは一気にKOを狙おうと
攻め込むが、どうも今回はうまくかみ合わないようで次第に焦りが見え始める。
その内、武蔵もすっかりスタミナがなくなってしまったようで
序盤に見せた動きがすっかり影をひそめてしまった。
そうこうしてる内に終了のゴング。
判定はジャッジ3者とも、30対30のドロー。
これは妥当な判定だろう。
延長戦である。
こうなったらもうアーツはいくしかない、ゴングと同時に
一気に畳み掛ける。武蔵にはそれに応えるだけの余力はすでになかった。
アーツの右ストレートをこめかみに受け、あえなくKO。
序盤、武蔵に見どころはあるにはあったが、実力の差はやはりそれ以上にある。
それを改めて感じた。

対抗戦としては、日本の3勝2敗で勝利を収めたわけだが、
特に勝ったからと言って賞賛に値するような試合はなかったように思う。
ホ〜!と唸らせてくれるようなインパクトある日本選手が出てくるのは
いったい何時のことだろうか。

◆個人的に注目してたのが、スペシャルマッチで組まれた格闘マシンこと
空手家、黒沢浩樹の試合。
相手はマーカス・ルイスという得体の知れない外人。
ゴングと同時に黒沢の猛ラッシュ、そしていきなりダウンを奪う。
カウントナインで立ち上がるも、黒沢のラッシュは続き、
50数秒で見事ノックアウト勝ちを納める。
相手の実力に?マークはあるものの、これからの黒沢の
K−1の船出の第一歩と言う意味においては取り合えず
これでヨシとしよう。
次回は是非とも黒沢に相応しい、エキサイティングな相手を
マッチメイクして欲しい。