■世紀の剛腕対決 ベルナルドvsバンナ■ K−1 GLADIATORS 2001 2001年3月17(火)横浜アリーナ ■第1試合 ○シリル・アビディ<判定2ー1>グレート・草津× これはあっさりアビディの勝利と思ったけれど、意外や草津は頑張った。あ の打たれ強さは父親譲りか。アビディも調子がいまいちだったような気もす るが、草津は日本人選手の期待の星になりつつある、そんな試合だった。 ■第2試合 ○グラウベ・フェイトーザ<2RKO>中迫剛× なかなかK−1で結果の出ないフェイトーザ。K−1邁進への足がかりとし たいこの試合。なんとかタイミング良く上段廻し蹴りが決まりKO勝ちはし たものの、やはりいまいちパワフルさが感じられない、と言ったところ。 なぜ、もっと蹴りを出さないのか? いつもじれったく思うのであった。 ■第3試合 ×ステファン・レコ<2RKO>ユルゲン・クルト○ K−1の実績から、レコの勝ちは堅いだろうと思ったが、ずるずるといつ の間にかKOされてしまった感じ。レコはここへきてちょっと伸び悩んでいるように も思うのだが。 ■第4試合 ○レイ・セフォー<1RKO>マイケル・マクドナルド× この試合はスピード感があって面白かった。セフォーのボクシングテ クニックはほんとにうまいものがあった。あのブーメランフックは見ていて も気持ちがいい。今年のセフォーのいっそうの活躍を期待したい。 ■第5試合 ○ニコラス・ペタス<3RKO>ピーター・ヴァルガ× 試合は一進一退の攻防が続いたがペタスにどうしても勝たせたい、そう思い ながら見ていた。最後は空手仕込みのローキックで粉砕したが、やはりヒヤ ヒヤもんの勝利だったような気がする。やはり空手は蹴りをビシバシ出して なんぼのもんだと思うのだが。石井館長も言っていた、ボクシングを覚える と弱くなるよ、と。 ■第6試合 ×ピーター・アーツ<判定0ー2>ミルコ・クロコップ○ ミルコは序盤の怒涛の攻めの貯金で判定勝ちはしたものの、後半はばててしまった と言ったところ。一方のアーツもいまいちぱっとしない。ミルコの蹴りを恐れて接近戦に持ち込んだのはいいが、結果クリンチが多くなってしまい、いまいち不完全燃焼の試合となってしまった。アーツの時代もそろそろ終焉か。 ■第7試合 △ジェロム・レ・バンナ<1R終了後無効試合>マイク・ベルナルド△ まさかこんな結果になろうとは。序盤はいつものようにバンナの怒涛のラッ シュ。このままKOかと思われたが、なんとかベルナルドはパンチをかいく ぐりピンチを逃れる。そして1Rも終了間際というところでそれは起こった。 バンナのパンチを交わして回り込んだベルナルドがラッシュ。あまりにも歓 声が大きく、終了のゴングが聞こえない。テレビを見ている自分も聞こえなかったほどだ。そしてなおもベルナルドのラッシュは続き ついにバンナの顔面にパンチがヒット、バンナはもんどりダウン。完全に目 がいっちゃっている。ベルナルドは自分の勝ちを確信し、コーナーポストに 登り観客にアピール。しかし、ゴング終了後のダウンとして、すぐにドクタ ーがバンナの容態をチェック、KOは無効となり2ラウンドへと進むかと思 われたが、バンナのセコンドがバンナのグローブを外し始めている。そして タオル投入。ここでベルナルドの勝利とこの時点ではなった分けだが、結局 明くる日協議の結果、無効試合となった。 バンナの言い分として、バンナはゴングが鳴るのが聞こえたらしく、その後 ガードを下げたところで、ベルナルドのパンチが飛んできたというのである。 なるほど、バンナの言うとおり、ゴングに気付いていたとしたらその言い分 も分かる。しかし、テレビで見た限りでは、あのベルナルドのラッシュの途 中でバンナにゴングを聞く余裕があったとは思えないのだが。 どちらにしても、この勝負は遺恨のお預けとなった。しかし、この試合、タ イソン対戦者決定戦とも言われていたはず。いったい、どうなるのだろう。 |